高校登山部のはなし 1年生の夏合宿 ①

しまこ



もう今となっては当時の写真もほとんど手元に残ってなくて
思い返すも残念だなぁと思うけど…



高校に入ってなぜか入ってしまった登山部の
顧問の先生と、
今も一緒に山を歩いてくれている登山部時代の友人・サチ(仮称) のお陰で
山に関しては今の私がある。
40%くらいは。



一年生の夏合宿で連れて行かれたのは

畑薙ダムー茶臼岳ー光岳往復ー聖岳ー赤石岳ー荒川三山ー千枚岳ー椹島

という確か7泊8日の南アルプス南部一周コース。
高校生の、しかも登山初心者も含めてこのコースに連れて行こうという顧問もすごいが、
毎年、南アルプスの南部と北部を交互に夏合宿は行われてきていたのだという。



この合宿のための歩荷訓練は
奥多摩の本仁田山ー川苔山。

女子は20キロ、男子は30キロ、

きっちりその重さになるまで石をザックに詰めさせられて
もうほとんど足元しか見えなかったなぁ〜景色なんて何一つ覚えてないし。
あ、一つだけ覚えてるのは山頂に着いて、ザックの中から出した石が積み上げられた光景…
・・・ちょっと悲しい。




そして夏休みに入ると同時に合宿はスタート。

引退した3年生の先輩方が駅まで見送りにきてくれたけど、
その手には袋一杯のオレンジが。
ニヤニヤしながら

頑張れよ!

なんて自分たちもそうやって鍛えられてきたんだね。
オレンジを誰が分担して背負ったのか覚えていないけど、
このオレンジの結末はちょっと悲しいものだった。

一日目はウソッコ沢小屋よりもも少し下の沢沿いでテントを張り(時間切れ )
二日目は茶臼小屋までひたすら登るだけ…
肩に食い込むザック…
・・・今みたいに背負い心地がどうの、なんて時代じゃなかったし(笑)
ストックなんて物ももちろん無かったし。


一番前を歩く部長から

「いっぽーーん!」 ( 一本…休憩のこと )

の声が掛かるともう、本当にほっとしたっけ。
ザックが重いので下には下ろさないで、背負ったまま斜面に寄りかかり休憩してたような。
「○○の水出して」 とテント長が指名した人のポリタンク ( これ、今でもモンベルで売ってるのを見かけて
嬉しかったんだけど、オレンジ色のキャップでお弁当箱を縦にしたみたいな1リットルサイズのを一人二個持つ )
の水を回し飲み。
指名されて水が減ると嬉しかったな〜


もくもくと、もくもくとほぼ一日、景色の開けない斜面を登る。

茶臼小屋のテン場に着いたのは何時頃だったろうか。
そしてオレンジもここでジュースにしようという話しに決定。

私とサチ(仮称)と2人が仰せつかり、水場へオレンジを洗いに行き
思わず顔を見合わせる。


…食べちゃおうか!?  ・・・・うん !!


丸ごとガブ!



なんて美味しいんだ〜♫

丸一日登りだけ、しかも景色もほとんどなく、疲れた身体に染み渡るオレンジ…
水場はテントから下った所にあるので( 当時 ) 誰にも見つからず、
もちろん袋一杯あるくらいだから二個くらい減ったところでわかりません。

そして洗ったオレンジを持ってテントに戻り
、絞ったオレンジに調味料係のMちゃんがお砂糖を足して、皆でいただきます。


ん、、、

んん、、、

なにこれっ

美味しくないんだけど・・

うえーーっ!





…あ、塩と砂糖と塩間違えた・・・



あまりにもベタなオチ過ぎてどうかとも思われるけど、
本当のはなし。

もちろんちゃんと飲みましたけどね。


( つづく )



手袋

当時から使ってるハンガロテックス





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Posted byしまこ

Comments 2

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sho
おもいでのてぶくろ。たからんもの。

見たことも・・・聞いたことも無い・・・
山名がずらり。笑。なんて。

これはつまり
しまぶちょう♬永遠の高校生篇ってところかな。


にしても清純な乙女が
汗臭い?男子高校生らと一緒に七泊だなんて。
きゃっ!笑

にしてもかよわい乙女が20キロもって・・・
何が悲しくって石を詰めて登らにゃーいかんのかなぁだね。
でももしボクが登山部部長なら乙女のザックから
石の代わりにこっそり「20キロ」って書いた紙を忍ばせてあげるのに。笑


水場へオレンジ洗いに・・・
さしずめ野球部の男子が外野フライをわざと落として
転がった先の草むらなんかにペットボトルとか置いておいて
こっそりと飲んじゃうって感じかな。
それはかけがえのない美味しさ。
友だちとのちょっとした連帯感を味わう。イイ想い出だね。


丸ごとガブっ!
したたり落ちる汗とオレンジの汁・・・
なんか青春映画のワンシーンみたいだね。



しまぶちょうのお目当ての男子とは・・・

のオチも宜しくね。笑

PS
しまちゃんが屈強な岳人の理由ちらり見れました。

しまこ
もらったおもいでぜんぶ。たからんもの。





知らない名前が並んでる?(笑)
それはこれからまだまだワクワクできるお山があるってことですね。
そしてもしかしたらそれは
忘れられないお山になる可能性だって。
…あぁなんて素敵。


気付いた人だけに読んでもらえればいい自分の山の記憶。
その中でも、
今わたしが山を歩いている原体験となる高校生の頃の話しは、
とりあえず書き留めておきたかったことの一つ。
こんな話にまでコメントもらえて恐縮デス師匠^ ^

およそイマドキの女子高生じゃあり得ない部活の日々。
花形のテニス部やダンス部の女子とは自分でも人種が違うのかなって思うほど(笑)
日々のトレーニング場所は校舎裏門の焼却炉横だし。
トレーニングも毎日マラソンして階段ボッカして…だし。

ボッカ訓練じゃ20キロ^ ^
師匠みたいな優しい部長だったら、女子の入部希望者殺到でタイヘンだったでしょうね〜(-_^)


オレンジの味は合宿の味。
南アルプスの味。

お目当ての男子の話?
それはまたいつかの機会に^ ^


PS. 設問 「 屈強な岳人」に代わる言葉を考えよ。

  • 2014/11/14 (Fri) 11:02
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