鍋割山 2015 9/5

「9月5日は丹沢で懸垂下降の訓練だから」
シゲシゲが丹沢の沢のお師匠様であるTさんにお願いして
懸垂下降の練習をするために組んだ予定。
えっとー、鍋焼きうどん食べたいんですけど・・・
という私の希望も取り入れてもらい
なんとか話はまとまって当日は寄大橋に集合となった。

もう秋が転がっていた。

Tさんは雨山峠の源頭がいい雰囲気だから、
と雨山峠経由のルートを案内してくれることになった。
地図を見ると「危」マークがたくさんついている。
多分、自分なら好んでは選ばないルートだけど
こんな機会に歩けるのは嬉しいのだ。
雨山峠という名前も何となく気になっていた場所だった。



雨山峠までは一応、一般ルートとなっている。
でも歩いて行くと普通ではない。
Tさんの後ろを歩いているから
迷うことなくルートを取れているけれど
もしひとりで初めて来たら
これはかなり時間がかかりそうだな。。。


荒れた沢を何度も渡り奥へ進んでいく。




そのうちに樹層が変わって明るい広葉樹の森となっていた。

落ちている橋とか・・・

埋まっている道標とか・・・



「さっきあった遭難碑の遭難は
この奥へ入っていってしまって落ちたんですよ」

道に迷った生徒とそれを探しに行った先生が遭難して亡くなったのだとTさんは教えてくれた。
意外に険しくて厳しい丹沢の沢や山。


雨山峠に突き上げる沢の源頭。
足元を水が滑らかに滑り降りていくような
ナメの中を歩いて行く。



なんて素敵な所なんだろう。
白髭草がひっそりと咲いていた。



そしてほどなく雨山峠。
もちろんこんなに快適に気持ちよく歩けるのは
経験豊富なTさんにガイドをしてもらってるからに他ならず・・・


雨山峠から尾根に乗ると
丹沢、という感じのヤセ尾根に鎖が出現して
なかなか楽しい道が続く。
このヤセ尾根の雰囲気は奥多摩あたりではなかなか見られないので
結構好きな雰囲気なのだ。



木の間の向こうに丹沢の主稜線が見えている。


斜面が緩やかになると
小さな白い花が揺れている。松風草だ。






ほどなく鍋割山に到着。

初めて入る鍋割山荘。
なかなかにディープな雰囲気の漂う小屋で
うどんが出来上がるのを待つ。

具がたくさんのうどんに舌鼓♪
デザートとコーヒーも忘れずに


雪の時期にしか来たことがなかったので
小屋の前がこんなに気持ちよい芝生なような広場になっていることに感激しながら
(でも鹿のフンだらけ 笑)
のんびりしたら下山します。


下りは二俣への分岐、後沢乗越までは一般ルートをサクサク歩いて
二俣への道を見送って直進。

お師匠さんであるTさんは
ぼく一人の時はこの辺走って下りてくんですよ~♪
って見れば沢へと下る急峻な斜面・・・もちろん道ではない。
え、えっと、ムリです(笑)

というわけでちゃんと尾根から下りてもらい作業道を下ります。
ただし今回のルートは西丹沢詳細地図にも点線でも載っていないルートでした。



そして今回のルートの中で一番恐ろしい
濡れて滑る傾斜した木橋がこの先に待っていたなんて
この時は知る由もありません。
・・・・・

顔が真剣でしたよ~

渡り終えてTさんに笑われたけど今日イチで必死。
写真で見ると大したことなさそうなこの橋
それまでの雨やこの沢の湿気で大元の丸太自体が濡れている。
しかも真下の沢はかなりの勢いで流れていてそれが目の端に入ってくるので怖いことこの上ない。
なんとか渡ったけどこの先には短いけど
こんな橋がたくさんあった。
緊張は続く。

・・・と、思っていたところでヒョッコリ林道に飛び出た。
ふーーーーっ
ほっとして深く息を吐いて車まで戻った。

・・・・・・
懸垂下降はどうしたかって?
しましたよこのあと。
ロープの扱い、エイト環への通し方などなど復習しながら、シゲシゲが。
私は記録係で^^



( おわり )
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