乾徳山 2015 8/22

高校一年の登山部の新人歓迎山行。
それが乾徳山だった。
覚えているのは
あの最後の鎖の下がった岩場をキスリングを背負って登ったこと、
山頂は岩ばかりで狭い印象だったこと。
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それから遥かな時を経て2年前に登り
今回はここが初めてのヨーコタンと
ヨーコタンの山友達、といっても山歴50年以上という
大ベテランのMさんが御一緒して下さった。
このMさんは学生の頃から山と親しみ
岩や沢もこなし、それこそ丹沢の沢など歩きつくした…とそんな感じで
今は仕事もリタイアし、身辺の自由も効くようになったのでまた本格的に山を再開。
それまで大切に乗っていた初代ビートルを山に行けないからと手放し
パジェロミニを購入。。。と
まあ、なんだか山に関しては面白い方々と知り合えるなぁ~と
お会いする前から楽しみだった。
明るくなってすぐに歩き始められるように
自宅にA.M.2時に迎えに来てもらい出発。

徳和の登山口の駐車場の
そのまた奥の何台か車を止められるスペースまで上がり、身支度を整えて5時過ぎにはスタート。




スギ林の中をゆっくりと歩き
登山道に水が流れ込んでくるようになると程なく銀晶水。
そして駒止から上は雰囲気がガラリと変わって
苔むした岩だらけの緑色の道となる。


しばらく我慢して足を進めれば錦晶水のご褒美が。
ゴクゴク飲んだあとは
この前、山友Kちゃんが黒百合ヒュッテで買ってきてくれた
八ヶ岳限定ナルゲンボトルに冷たいこの水をたっぷり詰めて。



ここから緩やかになる登り。





国師ケ原を過ぎていけば
薄暗い森の中にマルバダケブキの鮮やかな黄色が咲き競っている。


そして月見岩の手前で振り返ると
雲海の上に絵のように顔を出す富士の蒼い姿。






扇平からまたシフトチェンジの様な登山道を行けば
だんだん岩岩の道となり雷岩、そして最後の壁となって立ちはだかる鳳岩へ。










見た目より意外に手がかり足がかりのある鳳岩を
鎖を頼りに登っていけば
雲も切れてきて富士山や周りの山々も姿を見せてくれる山頂へ。

photo by ヨーコタン


もくもく、ぽこぽこと雲の具合もいい感じ。
まだ9時だけど山頂デザートをいただいて
ゆっくり景色を堪能して。
今回の乾徳山というチョイスは
Mさんがまだ学生時代に友人達とよく来ていた山域、
それがこのへんだったそうで
もちろん当時はこんなに道も整備されてはいなかっただろうし
こんなだったかなぁ。。。
と感慨深げなMさんも
本当にここへ来るのは学生時代以来という
青春の思い出を辿る山旅のお供となった。




帰りは水のタルから下山道を通って高原ヒュッテへ。



白いハート。

葉っぱもアート。

ガレ場の急下降ありの看板通り
涸れ沢のようなまあ、歩き辛い岩場を延々と。。。


あの、雷岩や鳳岩の岩場より
こんな方が精神的にもキツイ(笑)
でも前にも後ろにも人もいず、自分達のペースで歩いて行くと
やがて高原ヒュッテへ。




二年前に来た時はボロボロの廃屋の様で
建っているのがやっと、という感じだったのが
外装も内装もキレイになって
バイオトイレも完備された立派な避難小屋になっていた。
まだ新しいキレイな床や壁、内装も明るくていい雰囲気。
土間の基礎や室内の梁、古いストーブは昔のまま。


外では鹿の親子がゆっくりお食事中。
子鹿と目が合った♡

コーヒータイムにしよう♪
錦晶水で汲んできたお水でコーヒーを入れる。
いつでもどこでも
山で飲む珈琲の美味しいことよ。

すっかりお天気も良くなって
木漏れ日の中の下りは早いこと早いこと。



お昼過ぎにはさっくりと下山完了。
でも最後にもお楽しみが待っていた。
ヨーコタンが持ってきてくれていた冷えた西瓜。
こんなご褒美までついていた乾徳山。

ガブっ。ごちそうさま^^
( おわり )
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