水晶岳 ⑤ 2015 7/31~8/2

水晶岳ー黒部川源流標ー三俣山荘
水晶小屋まで戻り
小屋の前のベンチでお昼を。

ここから見える景色は
もしかしたら今まで見てきた北アルプスの景色の中でも
一、二を争うくらいのものすごく贅沢な景色かもしれない。



赤牛岳の奥に立山や剱岳を、
黒部湖をはさんで遥かに白馬や鹿島槍、烏帽子と続いて谷を挟んだ目の前には
大きな野口五郎岳。
今ここに自分がいることさえ本当の事なのかと
意識は半分うわの空で作ったラーメンを食べた。

帰り道も長いしそろそろ出発しなければ。
でも、その前に小屋で売っている二種類の手ぬぐいの
一目惚れして先に買ったのではない、
もう一つがやっぱりとても素敵なので、これも買う事にして。
普段は小屋でお土産なんて買わないんだけれど。


お昼を食べながら、帰り道は鷲羽岳の登り返しとゲキ下りが厳しそうなので
黒部川源流の道経由で三俣山荘へ行くのはどうでしょうと話しをして
そちらから帰る事に。
でもまだまだ天空の道。


ワリモ岳北分岐から少し下れば源流への道に。
この場所からはこんなに大きく見える薬師岳や
あそこまで行ってきたんだなぁと間近な水晶岳を見納めて。





上から見下ろしていたら緩く下っていくのかと思いきや
結構下る下る。。。
でも川沿いに付けられた稜線とはまた違う気持ちのよい道をどんどん歩いていく。






真夏の日差しはジリジリとこんな山の上でも、しかも谷間に下りてきたのでやっぱりとてもキツくて
でも
川の水や雪渓の雪を腕やら足やらにかけたり塗ったりしながら
きゃあきゃあと歓声をあげて
まるでハイキングのような気分の道だった。





白い太陽のようなキヌガサソウ。



ムシトリスミレの群落も。

いつかはあちらの道も雲ノ平へ歩いてみたい分岐を過ぎて



そして清冽な流れを渡ってひょっこりと出た、黒部川水源地標。

あ、千曲川みたいに最初の一滴ではないわけね。

見上げれば聳える鷲羽岳と目が合った・・・気がした。
朝はあの上に居たんだよね。。。



すぐ横の流れで源流の水をガブ飲み。
みんな顔を洗ったり腕や足を冷やしたり、贅沢に水が使えるシアワセ。
しかも他には人も歩いていない。


しばらくは親水公園のような風景の中を行けば緩やかに登りとなって










これから雲ノ平へ行くという人を見送って
ひょっこりと出た。三俣山荘のすぐ横に。



( つづく )
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