黒部五郎岳 2023 7/15~17 ②
7/16 SUN
場所柄早出をする人たちもたくさんいて
目覚ましが鳴る前には目が覚めて
暗い中を準備する。
あゝ、夏山に来てる!って感覚。
相変わらず今日の行程に多少不安は残しつつも
ワクワクする気持ちで出発の時間を迎えた。


明るくなってきた太郎平小屋で
最後の準備を整えて。




あたりは真っ白ガスの中。
視界は30メートルほど、
初めて歩く道なので先を見渡さないと
地形の想像が出来ないので
黙々と足元に気をつけながら進んでいく。





急に登りがキツくなっても
足元の花たちが励ましてくれる。




晴れていたら
さぞ素晴らしいお花畑。。
でも雫をまとう花たちは
しっとりと美しい。




北ノ俣岳山頂が近づいて
吹き上げる風が厳しい。
風速10メートルほどだろうか、
雨ではないけれどじっとしていたら低体温になりそうな
手がかじかんでくるほどの気温。


展望もないのでとにかく先へ。







途中でバッタリすれ違ったのは
昨日太郎平小屋で偶然お会いした
シゲコのガイド仲間のご夫妻で
もう黒部五郎岳からの帰り道だと。。。早!



『見て!青空!』
黒部五郎への最後の急登に差し掛かるころ
遠くに青空も顔を覗かせて
浮き足立つ私たち。



ついたー!肩!
山頂往復30分…
景色がないのは承知だけど
明日とてどうなるかわからないし
行こう、山頂へ、という流れで

登頂。
テント担いで良く来たよ、うん。


雷鳥親子が祝福してくれた。
会えてうれしい、ありがとね。





ここからカールを急降下…
途中からは黒部五郎小舎も遥かに見えたけれど
今までに見た仙丈や涸沢とも全く違うスケール。








すごいな、黒部五郎。。。



少しずつ雲が退いてきて
赤牛や雲ノ平も見えるようになると
ここがどんなに深い場所なのかを
歩きながらしみじみと感じていた。






小屋までもう少しのはず。



見えた!
あったよー、黒部五郎小舎!
このカールを歩いてきて
小屋が見えた時の感情は
今まで経験したことのない感動というか安堵というか
とにかく無事に歩けたことが嬉しくて仕方がなかった。
( つづく )

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