瑞牆山 Ⅰ 2015 7/12
瑞牆山の山中の岩峰に刻まれる
言い伝えでは弘法大師・空海が彫ったといわれる梵字をいう。
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以前からそんなバリエーションルートがあると聞いていた瑞牆山。
タイチョーがこのルートを歩きたいということで計画だけはできていた。
隣の金峰山には何度となく来ているのに
お隣といえどなかなか来る機会もなくて
思い返せば個人的にはウン十年ぶり。
大昔、いっとき入っていた社会人山岳会の新人歓迎山行が
金峰・瑞牆だったなあー、なんて思い出しながら
始発で来たヨーコタンを載せてタイチョーの車で向かいます。

初めて訪れる瑞牆山自然公園は
広々とした芝生のオートキャンプも出来るサイトもあり、
レストランや売店併設の管理棟も綺麗で
とても気持ちのよい場所。


AM 8:40
眼前に逆光の瑞牆山を眺めながら準備して出発。
しばらく林道を戻り看板の横からルートに入ります。





下界はもう蒸し暑くて
しばらくは、忍耐という言葉も浮かぶ夏を迎えているけれど
ここまで来ると空気もからりと澄んで
陽射しの下から木陰に入るとヒンヤリするくらいの
本当にさわやかで気持ちよい山の中。



また木漏れ日がすばらしくて
木々に降り注ぐ光が
葉っぱの一枚一枚に飛び散って
あふれてこぼれおちてくる。

気持ちいいね~
気がつけば何度でも
同じことばをつぶやきながら歩いている。







一時間もしないうちに
登山道にぶら下がる看板。
カンマンボロンへは
ここからコースを外れる旨が地図で示されている。
地図の通り進んでいくとやがてガレて行き止まりのような所へ。




人ひとりが何とか通れる岩の隙間をくぐると。。。

これかぁ。

見上げる岩に彫られた梵字のような。


それにしてもカンマンボロン自体かなりな高さもあり
岩窟と説明には書かれていたけれど
さらに上を見上げれば確かに屋根のように大岩がかぶさりちょっと独特な感じ。
・・・・・
言い伝え通り人工的に彫ったとすれば
それは平安時代の話で凄いことだし
(弘法大師空海にまつわる言い伝えは全国にあるようなので
梵字=密教=空海という図式が成り立つのだろうと思われます…個人的見解デス)
そうでない自然が作り出したものだとしても
なぜこんなふうになるのかと
しばし古に想いを馳せて
そこからの風景を眺めます。
流行りのことばを使えば
パワースポット、というのだろうけれど
そういう捉え方は好きではないので
でもそこに立って見上げると敬虔な気持ちになるような場所。

ちょっとだけ精神が浄化された感じで
(でもだからといって、煩悩は減りません・・・)
また岩をすり抜け元のルートに戻ります。
山頂までは、ここからまだ2時間以上…


小尾根を回り込めばいきなりあらわれるシャクナゲの道。






ロープが下がる岩場を何ヶ所か越え
間近に迫る岩の静かな迫力みたいなものを
ひしひしと感じながら歩を進めます。





ゴルジュのようなところを登り詰めれば乗っ越しのような所へ出て展望が開けたり
次々変わる景色に飽きることなく歩けます。



そしてようやく人の声が。
見ると岩に取り付いているクライマーの方たちでした。


そういえば今日はここまでこのコースで誰にも人に会ってない。

ぜいたくな貸し切りのルートも
ロープが見えてきてこの結界を越えれば一般登山道と合流。

あ、もう終わりなのか。。。
もっともっとすごい道が続くのかと思っていたので少し拍子抜け。
バリエーションルートで地図には載っていないけれど
充分すぎるほどの標識や赤テープなど
この道が愛されて歩かれているのがわかりました。
でも初心者だけで入るのは危ないかな。。。



青空の日曜日とあって
急に人口密度の増えた登山道をラストスパート、山頂へ。
( つづく )
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