御前山・菊花山 2021 11/20
秋の終わりに
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今日も静かな猿橋駅
南口はとくに。


高い山では雪の便りが聞こえてくると
里山も木々が色づきだして
尾根の上では葉も散りはじめ
明るい冬の山へと衣替えを始めている。




つい2、3日前に
写真企画室 『畔小屋』 さんに
雲の平をテーマにした写真展を見に行き
そこで畔小屋のオーナーのさおりんさんや
写真家の川野恭子さんとお話しする機会があった。
夏の尾瀬でちょっとした事件があったあとは
軽いSONYのコンデジばかり持ち歩いていたんだけど
オリンパスを使っている川野さんのお話しを聞いて
久しぶりにオリンパスのカメラを使いたくなった。
なので今日は久しぶりに
ファインダーを覗きながらシャッターをきっている。
付けてきたレンズは単焦点の軽いものだけど。




夏とは違う表情で。



少し葉っぱが落ちたら
景色もあるかと期待した神楽山は
相変わらずの展望無しだったけれど
黄色くて柔らかい光の山頂も
それはそれで悪くはなかった。




寒くなったり暖かくなったり
ヤマツツジも春と勘違いしたみたい。
新緑の中で見る花の色とは違って
秋の薄い光に少し色褪せたような寂しさがあった。


富士山と山頂デザート。




のんびり菊花山へ向かっていると
間近に聴こえるヘリの音…

どんどん近づいてくるので様子を見ていたら
菊花山からこちらへ向かって来た人が言うには
この先で心肺停止の人がいたとのこと…
これ以上近づいてしまうと
邪魔になってはいけないから
ここでしばらく待機しましょうか。
まさかこんなマイナールートで
救助のヘリを間近に見ることになるなんて。。。


10分ほどで救助者を収容し
ヘリは飛び去っていった。
どうぞご無事で…


また静寂が戻った山中
菊花山にはすぐに到着したけれど
すでに富士山は雲の布団を被ってしまっていた。






下山後の寄り道も。

お願いすれば
大抵のカクテルは作ってくれるオーナーに
久しぶりにビール以外もお願いしてみる二杯目。


わがままを言うお客に嫌な顔もせず
山の話にもつきあってくれる
オーナーに感謝しつつ
思わぬ出来事を目にしたことで
少したかぶった気持ちを落ち着けてから
帰路についた秋の終わりの一日だった。
( おわり )

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