唐松岳 Ⅰ 2015 6/20・21
基本的にはソロで山へ行かない私にとって
行きたいと思っていても
なかなかご縁のない山もある。
そのひとつが唐松岳だった。
冬から春にかけて
山友たちは
こぞって(というワケでもないんだろうけど)
真っ白なこの山に登り
山頂から眼前に剱岳の姿を目に焼き付けていた。
羨ましくないワケはない。。。
・
・
・
「唐松に行きたーい行きたーい」
と、事あるごとに登山部で叫んでみたけど
あまり反応も良くなくて
すっかり雪も無くなってしまったんだけど
もう忘れた頃になって
「土日休みなら唐松・五竜に行こう!」
という事になり
テント泊がなんと1年半ぶりになるタイチョーの車で一路白馬に向かう事になった。
梅雨のさなかなので
ピーカンのお天気など期待できるワケはないけど
段々と天気予報は悪い方へ。
上空に寒気が入ってくる予想。
無理は出来ない。
雨も覚悟で。
6月20日 (土)
終電でヨーコタンをピックアップして
ゴンドラの駐車場に着く頃には明けている夜。

あら、天気予報はずれたのかしら・・・
というくらいの青空の朝。


ふと、足元を見ると
巣から落ちたらしきジョウビタキのヒナ。
お母さんがしきりに飛んできて、どうにかしてあげたいけど
自分で動く元気もないので
せめて誰かに踏まれないように敷地の隅に移してあげました。
どうしたかな、あの子。
自然の摂理だから仕方ないよね。
ね・・・・
村男Ⅲ世・・・


8時のゴンドラ運行を前に
荷物の重さを計りまして・・・11㎏。





15㎏を越えたヒト。 ふたり。 タイチョーとシゲシゲ。



雲の上まで。
リフトの終点まで来ると本当に雲の上。


こんな高い所まで
ゴンドラやリフトで運んでもらって
もう雲の上・・・という感じだけど・・・
真っ白な雲の向こうにあるであろう
その景色は心眼でしっかり見て
登山道脇のお花たちに元気をもらいながら歩を進めます。









ユキワリソウにつく
ガラス玉のような滴が
あまりにも可愛らしくて
今日は登山部だから(笑)歩くことに集中しないと置いていかれるんだけど…
これじゃあそれもムリ。





初めまして。八方ケルンさん。
いつも写真でそのお姿だけは拝見していました。





そして



白馬の瞳。

雲が・・・
ガスが・・・
本当ならこの雲の向こうに白馬三山が見える。
それを写し出す白馬の瞳。
・・・な・・はず。



雪が溶けかかった八方池は不思議な感じだった。
もう雪は黒くくすんでしまい
上から見ると
大きなアリ地獄がたくさんある様に見える。
夏に向けての準備中、だという事はわかるけれど
これもまた普段着の姿であることはまちがいない。
晴れた夏の日には
この湖面に映る白馬の姿を
訪れた人はみな憧憬の眼差しで眺めながら
この池の畔で休んでいくんだろうなぁ。ぁぁ。。
そしてもうひとつ。
それにしても、、、な事は
八方池、、、小さい。
写真で見ていたその印象は
実際の大きさの3倍くらいはあるかと思っていた。
うーん、木曽駒ヶ岳に行った時に感じた千丈敷カールの時と同じような。。。





景色もないので休憩もなし。
さ、進みますよ。






下の樺をぬけて行けば。





時折気まぐれのようにのぞく青空。
そしてガスが流れて見せる岩肌。
ダケカンバの新緑と残雪の白い色。
・・・なかなかいいじゃないの♪
景色が全部見えていれば
それはそれで息を呑む光景なんだろうけれど
その時々の演出を素直に楽しむことにしよう。






そして
一番雪が残ると思われる雪渓に出た。

( つづく )
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