両神山 2020 10/25
その昔
初めてアイゼンをつけて歩いた山
それが両神山。

高校で登山部に入っていたころ
春合宿に北八ヶ岳に行くのに
その訓練もかねて(…多分…)来たのがこの山で
どのルートから登ったのかとか
どんな景色だったのかとか
そういうことは一切思い出せないけれど
雪が岩の間にまばらに積もった山頂で
今では考えられないほどずっしりと重い
赤いカジタックスのアイゼンをつけていた
その光景だけは覚えている。
それが両神山。





今日は本来なら白毛門に行く計画だったけど
上越方面は雲が取れないかも
という直前の判断で
またこうして何十年ぶりの山を歩けることになった。





沢を渡り返す時
登山口から先行していた警察関係の方々が
何か探しているようだった。
その様子を見て、現場検証かな…なんて
私たちはそんな会話をしながら通り過ぎたけれど。。。






沢を渡ってひと登り
弘法の井戸まで来れば
清滝小屋はもうすぐ。






青空に映える秋の色
小屋の上は特に綺麗だった。

小休止していたときに
両神山の危険箇所の掲示を見ていたシゲコが
『結構遭難多いなぁ、、』
よくよく見てみると、重傷、死亡、行方不明、道迷い、、
もちろん鎖場などもあるけれど
普通の登山道でも起こっている。
この先には鎖場が続く、気を引き締め直さなきゃ。




広葉樹が明るい光を投げかける
鈴が坂を登り切ると尾根に出た。
思ったよりも紅い彩りが美しいね。




久しぶりの鎖場は緊張で
カメラを出す余裕もなく神社に到着。


山犬信仰の狛犬の
独特な雰囲気。



綺麗だねえ。





こんなに綺麗に紅葉してるなんて
あまり紅葉には期待してなかっただけに
うれしいご褒美。
みんなで上を見上げながら歩いているうちに山頂へ。



富士山も見える
今日は360℃の蒼空と
奥多摩や奥秩父のシルエット。



山日和の週末に
山頂は次から次へと来る人で賑わって
ゆっくりとはできなかったけれど
いつもお世話になっている
タイチローサンの誕生日祝いを。


いい山だね。


綺麗だねえ。






下りの鎖場も緊張は続く。
小屋が見えてほっとするけれど
まだまだ登ってくる人たちが多いね。





登山口に帰ってきたのは13時半ころ。

途中
谷の底は
お昼過ぎだというのに真っ暗で
落ち葉で隠された登山道は
ちょっと油断すると踏み外しそうで
なかなか緊張しながらの下山だった。
・
・
・
そして
登りの時に先行していた警察の方々が
前日に単独で入山したまま帰らないという
遭難者を探していたと知ったのは次の日だった。
その方は残念ながら亡くなっており
私たちが警察の方々とすれ違った谷のあたりで
登山道から足を踏み外したのが原因らしかった。
・・・ご冥福をお祈りします。
そして私は
下山するまで続いた緊張と
久しぶりに鎖場で全身を使ったせいか
しばらくぶりのかなりキツめの筋肉痛を味わった週明けだった。
( おわり )
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