涸沢 2020 9/30・10/1 ③
10/1 THU
屋根をたたく雨音で目を覚ましたのは
午前3時ころ。
天気予報でも朝のうちに
雨雲が通過すると言っていたので
ほぼ予報通り。
今日は下山するだけ。
暖かい布団にくるまれて
また目をつむったらすぐに眠りに落ちた。


しとしと降る雨。
池から望むはずだったモルゲンロートは
またここへ来る口実に。
朝食も
モリモリ食べて。



この雨で稜線は雪になって
三段紅葉が見られるかな、なんて期待もしたけれど
冷え込みはそれほど厳しくはなくて
珈琲を飲んでいるうちに
少しずつ屏風ノ頭の方から明るくなってきた。







雨が上がったね。









素敵な景色を見せてくれてありがとう。
きっと
また来ます。



前回の下山は
パノラマコースからだった。
屏風ノ頭の手前から俯瞰した涸沢も
ぼんやりとは憶えている。
ただあの日、10月10日、
紅葉の真っ盛りのはずだったけれど
どんな色に染まっていたのか
残念ながらそこまではどうしても思い出せないまま。








きれいに整備された道。
一時間で本谷橋まで下りてきてしまった。






あー、、戻ってきちゃったね。





でも今回はまだまだミッションが。。
「 こんにちはーーー!!!」
徳沢ロッヂへ寄ると
平日にもかかわらず突然現れた私たちに
支配人の古畑さんはびっくりした顔で
それでも、「まあ、お茶でも飲んできましょ、」 と
にこにこ迎え入れてくれた。



静かなラウンジで
ケーキセットをいただきながら
コロナ禍で大変だった今シーズンの話を聞いたり
小梨平でクマ騒ぎがあった後だけど
ここ徳沢でもトイレ付近にまでクマが出てくるようになっているそうで
小屋の裏に置いた罠にすでに2頭もかかっているとか。。

心地よい空間と時間。。。
来年はゆっくり来ますね、と約束して
ロッヂをあとにする。




そして明神館へ。
今回の大事なもう一つのミッション。
それは、タイチローサンの娘さんが
今シーズン、この明神館で仕事をしているので
こちらでいただくイワナの塩焼き定食。
娘さんは
すっかりここでの生活に馴染んで
とてもいい笑顔を見せてくれていた。






今回は珍しく
沢渡で温泉に浸かり
平日なのでもちろん、渋滞のない
中央道を帰ってくると十五夜の
オレンジみたいな満月が上がってくるところだった。

これまでずっと
ぼんやりとした記憶の断片だった涸沢が
新しい記憶に塗り替えられて
ページを閉じた二日間だった。
( おわり )
- 関連記事
スポンサーサイト