尾瀬 鳩待峠~見晴 Ⅳ 2015 5/31

この時間がずっと続けばいいのに。
帰りたくないけど。


せっかくだから4人で撮ろうよ、
と、あーでもないこーでもないとやっていると
檜枝岐小屋のご主人ひげくまさんが
気さくに話しかけてきてくださった。
おまけにポーズまで取ってくださって。


小屋のスタッフの方も休み時間なのか
気持ちよい青空の下外に出てきて
一緒にポーズを撮ってくださる。
なんか、いいなぁ。この、あったかい感じ。
楽しい時間をありがとうございました
と後ろ髪を引かれながら見晴を後にする。

帰り道は
いつも少しだけせつない。
同じ道を通って帰る時はさらに。






でもそんな帰り道にもお楽しみはたくさん待っていて
名ガイドKちゃんが
なんで竜宮っていうか知ってる?
と聞くので、もちろん、知らない、と答えると
コッチコッチ!!と連れて行ってくれたのは
竜宮の入口。


伏流水になっていて向こうの出口へ地下で繋がってるんだよ!と解説つき。
その場にいた一般観光客らしきお姉さん達も一緒に
ヘェ~~~、そうなんだ!!

なんとなく歩いてたらきっと見落としてしまう、
そんなポイントをしっかりガイドしてもらい
来る時に私ヒトリ寄れなかった水芭蕉ポイント、
下の大堀へもちゃーんと寄ってくれました。



朝とは違い、至仏山もきれいにその母なる姿を見せてくれて
尾瀬のテッパンのアングルを堪能させてもらいます。


テクテク。てくてく。



パシャリ。






至仏山がすぐそこに迫ってきて山の鼻に到着。
朝は雨で寄れなかった研究見本園へも。





可愛らしいリュウキンカと水芭蕉が一緒になって
時間さえあればいくらでも居たい場所。

・・・・・
のんびり
ゆっくり
楽しんだ時間は
終わりを迎え…
・・・・・

タクシー何時までだろ?!
と、すでに3時半過ぎ。
山の鼻を後にして先頭を歩くKちゃんのペースがいきなりアップ。
後ろの3人は這々の体(ほうほうのてい)で(笑)
ハァハァ言いながら必死でついて行きます。



必死に歩きながらも
緑こぼれ
溢れ落ちた緑が融けた森の空気を
吸えるだけ吸って
焼き付けられるだけ心に焼きつけて。
そんな些細な抵抗をしているうちに鳩待峠。



着いてみれば
なんと標準コースタイムの半分で到着(笑)
・
・
・
雨のち晴れの尾瀬。
怒った顔、困った顔から満面の笑みまで、
まるで百面相のように
この一日で様々な顔を見せてくれた尾瀬。
そりゃ
魔法にかけられたように好きにならずにはいられない。
もう私も
違う季節の表情に逢いたいなって思ってるから。

( おわり )
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