雪頭ケ岳・鬼ケ岳・王岳 2019 12/8 ①
ふじさんに会いに
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東京に住んでいると
車窓とかビルの窓からとか
たいていどこかからその姿を見る富士山。
晴れていれば我が家のリビングの窓からも
丹沢の山の重なりの向こうに顔をのぞかせている。


今日は西湖のほとりに
車を止めて朝を迎える。
さすがにここまで来ると
その大きさは段違いで
やっぱり近寄りがたい何かを感じてしまう山。

朝の光は今日歩く山並みを染めて
冷たい空気の中を出発する。
このモルゲンロートに見とれていたとき
おはようございます
と挨拶をした方がいた。
その後も登山口付近で先行して
あっという間に見えなくなった健脚なおふたり。

それがなんと
まだお会いしたことはなかったけど
いつかお会いしてみたいなーと思っていた
SNSのフォロワーさんだということを
下山してから知ることになるとは
まさか思いもよらず・・・
まだこの時は。




陽が差し込まない
根っこ階段の植林帯を抜けたころ現れた
シモバシラ。




高尾山の冬の風物詩として知られて
去年初めてその姿を見たのだけれど
思いもよらないところで現れたそれは
見渡すと斜面一面に小さな
白いガラス細工のような華を咲かせていて
ぱったり足は止まってしまった。



ちょうど咲き始めの
ミズバショウくらいの大きさで
見える限りの斜面がすべて。
ちょうど朝陽があたり始めて
キラキラと輝いて透明になり姿を変えてしまう。
本当に一瞬の夢のような
シモバシラ・コレクション。





この子が今日の
フォトジェニック♪



冬の冷たい風吹く
ブナの森を抜けていくと見えてくる白い峯。
美しい聖岳。
そして赤石や悪沢の白い連なり。
もう少しかな。






富士山も遮るものがなくなって
最後の急斜面を登る。




ああ、いいね。
均等に広がる裾野と
西湖から樹海への拡がり。



珈琲でも飲んでいこうよ、
暖かい日差しと絶景の下で。
( つづく )
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