尾瀬 東電小屋~見晴 2018 9/9 ①
・
・
・
秋の入り口
・
・
夏の終わりを告げるように
8月の後半になると
東京でもすさまじい雷とともに
局地的短時間大雨情報が出るような
この夏一番くらいに激しく雨が降った夜がある。

それ以降
季節が駆け引きをしているかのようで
秋雨前線が本州にぴったりと寄り添い
どっちつかずのお天気が続いていた。

みんなでどこか行こう♩
と楽しみにしていた9月の初めだったけど
お天気がねぇ…
じゃあ台風じゃなければしっとりしてても楽しめる
尾瀬あたりはどうでしょうねと
まだ雨の残る夜中の関越を走り戸倉へと向かう。


午前6時。
天気予報は回復傾向。
雨は上がっている鳩待峠から
滑る岩や木の階段に気をつけながら山の鼻へと向かおう。











ほとんど人がいない山の鼻。
泊まりの人もこのお天気で
まだ様子伺いなのかしら。









少しずつガスは上がっていく。
水玉をまとう葉っぱや木の実に足が止まって
進めない、まだ原の入り口なのに。


静かな朝。
見わたす限り誰もいない。
雨上がりの光る木道も
それは美しかった。







ヒツジグサのかわいらしい哀しさに
静かに進む季節を感じる。







燧ケ岳も厚い雲の中。






今日は東電小屋方面へと
左へ進みましょう。






前も後ろも誰もいない。
尾瀬はただ歩いているだけでいい。
風が吹けば風に吹かれて。
雨が降れば雨に打たれて。
光が差せば光のもとを。
ほんとうにそんなところだ。
( つづく )
- 関連記事
スポンサーサイト