大菩薩嶺・大菩薩峠  2018 8/26

しまこ












夏の終わりに










いろんな山を歩いてきたけれど
よくよく思い返せば
何度も来ていても
その季節には歩いていない山
というのもある。

夏の大菩薩嶺がそれだ。





甲府盆地のヘリにあり
標高二千メートルほどということで
夏の高尾山や奥多摩あたりと同じく
暑さは東京とほぼ同じくらいということで
できれば夏の間は御遠慮申し上げたい場所だった。

しかも今年の夏は特別酷暑・・・










それでもお盆を過ぎ
8月もようやく終わりの頃になって
夏の出口も見えてきたころ
初めて電車バスと公共交通機関で行ってみようか、、、
そんな話が持ち上がり出かけてみることになった。











甲斐大泉駅を降りれば
臨時バスも出ている日曜日
早速乗り込み上日川峠から福ちゃん荘へ。


もう、今年の夏のモワンとした暑さはなくて
空も澄んで少しサラっとした夏の空気に気持ちは軽い。















福ちゃん荘から唐松尾根へと
少し真面目に登りをこなせば
振り返ると蒼い裾野を綺麗に広げる
富士山が
秋の雲の下くっきり姿を見せてくれていた。















2000メートル越えるなんて初めて
というマミさんへの激励みたいに
この季節でこんなに綺麗な姿を見せてくれている。















ふう…
ふう…

がんばったね。雷岩で大休止しましょうね。



空気はサラリとしているけれど
陽射しはまだまだ夏のきびしさだから
木陰でゆっくりおやつタイム。















カヨチャン、今日は二眼レフ。

プロカメラマンみたいだね ^^





景色はないのであまりお勧めできないけど
一応大菩薩嶺の山頂も踏んでおきますか。















ほわほわと浮かぶ雲の向こう
白峰三山から南アルプスもまるっと見えている。










秋も少しずつ静かに。















この尾根から
富士山に雪がない姿を初めて見ている。

いつもここを歩くのは冬か春先ばかりだったから
他の山々と同じ色なのが
少しだけ違和感があるけれど。




















いつか向こうへも抜けてみたい
大菩薩峠越え。

小菅の集落も見えるんだね。















ん~、いい青空だ。









PM 13 : 00

今日は楽して
山荘の特製うどんのおひるごはん。















普段は日本の中心で
忙しく仕事をしているマミサン、
たまには広い空の下
何も考えずに風に吹かれて景色を眺めるだけ
そんな一日も悪くはないでしょ。



いや、、、というか、
今日はこれ以上ない
最高の大菩薩日和なんだからね。




























上日川峠までのゆるやかな下りは
木漏れ日の下、半分林道のような道がつづく。




















またバスに揺られて甲斐大泉駅へ。

電車は行ったばかりらしく
一時間に二本しかない中央本線を
のんびりと待つ。

終点高尾で乗り換えて
夕暮れの高幡不動まで。






お不動様にお参りもせず
もちろん一直線にcafe neroへ。





「おつかれさまでした!」










カヨチャンはお目当のザックを見つけ思案中♩


そうでなくてもアレコレと
モノ談義であっという間に時間は過ぎる。

















蒼い富士山と一緒に
一日中、過ごせた八月なんて
そうそうあるものじゃない。



これまでにない暑さに
疲れもたまってきていた頃だけど
少しだけ季節が進もうとしていることが
空の高さや
雲の流れや
日陰の乾いた空気から
なんとなく感じることができた
夏の終わりの一日だった。




(  おわり  )










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Posted byしまこ

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