一宇荘 2018 9/16
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大人の遠足
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茅野の町並み 見わたして
続く峰々 八ヶ岳
シラカバ林に包まれた
なかよし僕らの一宇荘
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春先にあった小学校のクラス会で
小学生の時に行っていた茅野にある
「一宇荘」 に行こうという話になった。
四年生から六年生まで3泊4日くらいの日程で
共同生活を学び、湖で飯盒炊爨をしたり
霧ヶ峰(多分ヤシマ湿原)を歩いたり
行く前には各自テーマを決めて調べものをしたり
帰ってきてからは作文を書いたりまとめをしたり
今で言う総合学習をもう何十年も前からやっていたのだ。

当時担任だったタナカセンセイはじめ
男子3人女子2人と総勢6人でこじんまりと
でも楽しみにしていた今日を迎えた。
何度かこのblogでも書いているけれど
小学校の6年間一度も
クラス替えの無かった私たちはずっと4組で
タナカセンセイは3年生から6年生まで担任をしてくださっていた。
心配されたお天気もまずまずで
茅野駅に到着する直前には
車窓から見える一宇荘を見つけては
窓にへばりついて大はしゃぎの私たち。
懐かしすぎてすっかり気分は小学生だ。


新型のあずさに揺られ到着した茅野駅には
多分小学生以来くらいで降りたけれど
すっかり小綺麗になっていて
山を登る自分としては八ヶ岳の登山口的な色合いに
ヘェ~とお上りさんのようにキョロキョロと歩いていた。


今回の幹事のスズキクンが
電車やレンタカーの一切を手配してくれて
借りてくれた車に乗り込み、いざ一宇荘!
今では周りは別荘地が多く
くねくねと細い山道を上がっていくと。



AM 10:40
こんにちは~
並べられたスリッパに履き替えて中に入ると
明日からは小学生たちがやってくるとのことだけど
今日は私たちの訪問のみで
お願いしていたお昼のお弁当の準備をしていた
管理人さんが出迎えてくれた。

食堂からは茅野の町並みをはさんで
正面に車山の素晴らしいロケーション。
「どうぞ館内も見てってくださいね。」
と言うお言葉に甘えて館内探索。



うわー懐かしい!
うんうん
こんな感じだったね。



こんなに眺めが良かったんだねぇ、
と今さらだけど
たいてい2クラスずつ来ると
4組だった私たちは階段上がって右側の部屋割りだから
眺めがいいのが普通と思っていたけれど
階段上がった左側の部屋からは木々で眺めのない部屋もあったりして
ヘェ~~、と今さらながらに館内を見てまわる。



そして今回の大切なミッション…
キノコ狩りとトン汁作り。
タナカセンセイのたっての希望とあって
事前に管理人さんと電話で何度かやり取りをして
敷地内での火器の使用をお願いしたり
用意していただけるお弁当の手配をしたりして
今日を迎えたわけだけど


どうやらセンセイお目当のキノコもちょうどいい具合に
そこここに顔を出していて
センセイと男子チームはキノコの山へ
私とマミさん女子チームは豚汁の準備をば。


敷地内だけでもかなりな収穫♩
ゴミを落として綺麗にされたキノコ(主にアミタケかナラタケ)たちは
豚汁の鍋に一緒に煮込まれることに。
ぐつぐつ
ぐつぐつ。

仕事でも責任ある立場の年齢になっている
男子のみなさん
まぁマメで素晴らしい働きをしてくれる。


キノコ入り豚汁とお弁当
いただきまーーーす!
一宇荘の管理人さんが作ってくれるお弁当も
手作り感もボリュームもたっぷりで
これで600円とは申し訳ないくらいの内容と美味しさだった。


とても懐かしいけれど
なんとなく、くすぐったいような
少しぼんやりとした輪郭の小学生時代の思い出。
それに対して当時
先生方がどんな思いで子供たちと向き合っていたか
タナカセンセイご自身の口からいろいろなお話を聞けて
それだけでもここへきた甲斐がある。

とても気さくな管理人さんにシャッターまでお願いして
また来てくださいねと見送られて
とりあえず一宇荘をあとに
まだまだ思い出を巡るため車は走る。



車でひと山越えたあたり
飯盒炊爨をした懐かしの千代田湖へ。


今では(昔も?)キャンプ場になっていて
気持ち良い草地のサイトだけど
三連休というのにゆったりとしている。



こんなところだったっけ。



当時はここで
ホンモノの飯盒でご飯を炊いたのは覚えている。
でもそれがどの辺りだったとか
他に何を作ったのかとか
そういうことはやっぱりぼんやりとしてよくは思い出せずに
それでも気持ち良い湖畔で珈琲を淹れて
みんなで当時をふりかえった。











まだまだこれで終わりじゃない。
次へ行かなくては。
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小学生当時、一宇荘へ着いた日の午後とかは
ここまで歩いて散策に来るという鏡湖。
今ではヘラブナ釣りの湖となってしまっているらしく
休日の午後のんびりと釣り糸を垂らす釣り人が2、3人。






あいにくの雲がかかる八ヶ岳。
小学生の頃はここから八ヶ岳見ていたんだろうか。

のんびりとした午後の時間は
思い出とともにゆっくりと過ぎていき
そろそろ帰りのあずさの時間も気にしつつ
山を下って茅野駅でレンタカーを返したら
馬刺しと蕎麦をつまみに
「おつかれさまでした!」



駅の跨線橋からも
一宇荘が見えることを初めて知った
薄暮の夕暮れ。

タナカセンセイもお疲れの様子も見せずに
今日いちにち楽しんでいただけた様子で
帰りの車内でも話は尽きなかった。
大人になって
当時のタナカセンセイよりもずっと年齢は上になったけれど
やっぱりセンセイは先生で
センセイの前では私たちは小学生になる。
不思議な懐かしさに
当時をトレースするような景色も全く新鮮で
とてもありがたくて大切な時間を過ごさせてもらった。
大人になってよかったな、
心からそう思えた1日だった。
( おわり )
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