丹後山・大水上山・兎岳 2018 7/21・22 ①
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その名は TANGO
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巻機山に行ったとき
地図を広げながら
真っ先に目に飛び込んできた
お花マークのついた尾根が続く
越後三山と巻機山と平ヶ岳の真ん中へんにあって
山頂のすぐそばには避難小屋

そして尾根の続きには
利根川の水源碑があるけれど
SNSでは普段ほとんど目にすることもない
その山の名前は 「丹後山」 。



それからずっと
いつか歩いてみたいな・・・と
心の隅にあった山。
それが丹後山。
AM 6:40
越後三山の雄、中ノ岳の登山口、十字峡。
丹後山への取り付きは
林道を歩いてさらに奥まで進む。





越後三山…
越後駒ヶ岳は百名山でもあるし
急峻でお酒の銘柄として馴染み深い八海山らと比べて
中ノ岳、は三山の最高峰であるにもかかわらず
あまり話題に聞くこともなく
麓からもその姿は奥まっていて見えないという。
このルートを歩く人は
十字峡~中ノ岳~丹後山~十字峡
という周回ルートで歩く人が多いらしく
夏山最盛期の土日であるにもかかわらず
丹後山方面への林道を歩く人影は他にない。
AM 7:05 スタート
また静かな山歩きになりそうな予感。






川床に釣り人
美しい渓谷が続いている。









AM 7:40
予定コースタイムよりも
少し早く登山口に到着。


登山口の佇まいが少し不気味な
ただ者ではない雰囲気を醸し出している。

そしてその予感は
なかば当たりというか
それまでの林道には赤トンボも舞っている
穏やかな道だったのに
この 「登山口」 についた途端に
アブやブヨの総攻撃を受けて
それから逃れるように登り始めた登山道は

地図では見ていて頭では理解できていたけれど
「…なんだこの登りは…」
と、思わずにはいられない急こう配。
上を見上げる余裕もなく
出てきた鎖場も夢中で越えて
こんなに集中して登ったのは
どれくらいぶりだろうか。

全身から吹き出す汗で
もうドロドロになりながら
ひらけた場所に出た、と思ったら
そこが鉄砲平、一合目だった。


カンカン照りではないものの
そよ、とも大気が動かない。
無風地獄だったのだ。
幸いなことに
高速を降りてから寄ったセブンイレブンの
冷凍バレンシアオレンジはまだ凍ったままで
口に含むと、いっ時、正気に戻れるような、、、。







まだ始まったばかりのブナの森を
流れ落ちる汗と共に
ゆっくりゆっくりと歩を進めていく。


これだけ急登なのに
登山道は見上げても、ほとんど
直線で続いている。
・・・見上げる気にもならないほど
斜面は目の前にあるのだけれど。
とんでもない山へきてしまったかも、、、
尾根に水場もなく
避難小屋も天水のみで水場はない
そして例年にないこの酷暑続きで
水ものだけで4リットルほどと
普段のテント泊よりもザックは重く
その重さを肩に背中にずっしりと感じながら
小さく小さく一歩一歩を刻んでいた。
( つづく )
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