武尊山 2018 6/17 ②
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雲海の朝
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まるで絵本にでも出てきそうな
赤い三角屋根の武尊避難小屋。
中を覗くとかなりくたびれた雰囲気ではあるけれど
雨風がしのげる避難小屋、という意味では
飛ばない大きなツェルト…
そんなイメージの小屋だった。



相変わらずブナやその他の気持ち良い森の中
少しずつ勾配が急になってきた頃
先頭を歩くタイチローサンが立ち止まったので
急いでそこまで上がって行くと・・・

おおーーーっ!
そこには見渡す限りの空間に広がる
そして山々の襞を埋め尽くす雲海。



風もほとんど無くて
ソーッと乗れば
きっとそのまま向こうの山まで歩いて行けそうな
フワッフワな真綿のような雲だった。









小さな湿原が出てくるころ
振り返ると燧ケ岳や至仏山が目に入ってくる。
そうだよね、谷を隔てた向こうは尾瀬なんだよね。












周りの景色のあまりの気持ちよさに
「ちょっとゆっくりしてもいいかな?」 とタイチローサン。
いつものようにタイムラプスかなと思っていると
ごそごそとザックから出てきたものは…

あー!とうとう買っちゃったのか!
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この日のために事前に
環境省から群馬県から片品村から
関係機関に問い合わせて許可をもらっているという。
さすがぬかりない(笑)


広い広い青空に浮かび上がったソレは
安定した姿勢を保ったまま高くまで上がり
(そこそこいい機種を奮発したみたい)
山での初飛行はかなり上手くいったみたいだった。




しばらく遊んだあとは
慎重に
かなり急な鎖が下がる岩場を抜けて



雪渓を越えていけば


稜線に出た。
剣ヶ峰を見下ろす向こう側も
一面の雲海で埋め尽くされていた。



中ノ岳から武尊山への道は
夏道は巻道になっているので
3月に来た時のあの気持ち良い稜線歩きは
雪の時期のものだけだったんだな~ なんて思い出しながら歩いていたけど
遥かな富士山や剣ヶ峰を眺めながらの道も
これはこれでなかなか素敵な道だったりする。













日本武尊の像の真下に出ると
もう山頂まではほんの少し。
青空の下
雲の上の武尊山についた。
( つづく )
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