焼岳・上高地 2018 3/17・18 ③
眼福の山頂
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ここから上
焼岳の肩まではほんのわずかな距離だけど
岩と雪、まだ氷がカチカチの部分もあったり
そして何より勾配が更にキツくなるので
一歩一歩慎重に。





緊張の雪の壁。
それが終わって顔を上げると
待っていたのは・・・



穂高に槍ヶ岳まで。
眼下の上高地から視線を上げると
昨日降った雨と雪の境界線をくっきりと残す
蝶ケ岳から常念までも。

あゝ頑張ってよかった。
この先の岩場を越えれば
焼岳北峰の山頂が待っている。





AM 11:35
誰もいない
風も穏やかな北峰の山頂についた。


いつかは
雪の時期にしか行くことができない南峰へも。



南峰から右回りでぐるりと
遥かな白山に
笠ヶ岳から双六方面のひときわ白い山塊
槍ヶ岳から穂高から
霞沢岳から青いシルエットの八ヶ岳
そして生クリームのような乗鞍岳まで。


眼福。
以外の何物でもない、この山頂。
間違いなく
これまでの雪の山頂のベスト3には入ってる。
うん。






栃の湯から登ってきて
南峰を踏んでから
「いや~、ここへ来るまで大変だった。」
と、笑いながらほぼ同じ時刻に北峰へ来たお兄さんは
颯爽と上高地側へ下っていった・・・



世の中には凄い人たちがゴロゴロといる。
でも、それはそれ。
自分はといえば
山頂に立てたことで緊張感からの安堵を体感してしまったけれど
でもまたこの下りに更に緊張感を高めないと
危険なことは重重承知はしているので
少ない山の経験をまた総動員しながら
ゆっくりゆっくりと次の一歩を確認しながらの下山にかかる。



木曽駒ケ岳の八丁坂を思い出すこの傾斜。
写真で見るとどーでもない様に見えるけれど
雪のコンディションもあるけれど
八丁坂より何倍も気を遣った登り下りだった。







戦い済んで・・・

至福のひとくち。
涙が出そうだった。


おなかは空いていたけれど
緊張感でそれどころではなく
雪崩の心配のない場所まで下ってきて
時計を見れば13時だった。
ひとくち飲んだビールがどれだけ美味しかったか
温かいカレーヌードルがどれほど美味しかったか
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今、思い出しても
涙が出てきそうなんだ。
( つづく )
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