高校一年の春合宿②

しまこ




あれを何と表現したらいいんだろう。



麦草峠にテントを張った夜に見たあの星空。



こういう時に自分の語彙の少なさを嘆いてみたり
ガッカリしたりするわけですが。。。





どんなに雪山が寒くても
トイレを我慢するわけにはいかず
本当はあとはシュラフにくるまって眠るだけなんだけど
着られるだけ着込んで
また靴を取り出して紐までしめて
しかも一人で外に出るのはイヤなので
サチだったかMちゃんだったかと連れ立って外へ


昼間は曇っていたはずの空は

落ちてくるような星の空に・・・


空の闇の色よりも星の輝いている面積の方が多いんじゃないかと思ってしまうような
それまでに見たこともない数の星がそこにありました



うわあーーー!!!



外に出れば一瞬で鼻の中が凍るような
自分の吐いた息が帯になって流れていく
そんな寒さも一瞬は忘れる
天の川さえどれだかわからないくらいな。


あれから何度も山の夜を過ごしてきたけど
あれを越える星空にはまだ逢えてないような気がします。




シュラフに潜り込んでも
あまりの寒さに眠れるものではありません。

いわんや化繊のシュラフをや、…です(笑)

カチカチカチカチと小刻みに震えてしまう歯。
歯の根が合わないとはまさにあの状態。
それでもウトウトはしたのか気がつけば朝は来てくれてました。


この時私の共同装備はテント本体。
撤収するも、バリバリに凍ったテントはそれはかさばり
キスリングになんとか詰め込んでみるものの
体裁などあったものではありません。



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高見石から縞枯山方面 2013年



・・・・・そういえば
いつから目出帽のことをバラクラバというようになったのでしょう 笑
山を再開して浦島太郎を感じたのがそれ。。。

バラ・・クラバ????・・って何????

当時売っていたのはニットの目出帽。
しかもかわいくない紺色で。

当時はウェアにしても小物にしても
選択の余地などほぼありません。
今、山道具屋さんに並んでいる
色とりどりオシャレなそれらを見ては
あの頃こんなのあったらなぁ~
ってちょっとだけ思います。





この春合宿には
OBの先輩が2人ほど参加していて
先輩方が確かワカンをつけて
交代でラッセルしてくれていたような。

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今でこそこのルートなどは
大抵トレースもつけられていて
歩くのに苦労するとは思えませんが
当時
雪山に入る絶対数が少なかったため
この2日目は埋まりまくってました。
前の人が歩いた踏み跡をちょっとでも外そうものなら

ズボっ!

踏み外すとザックの重さもあって
もう自分では足が抜けません…
後ろから両脇を羽交い締めのように抱えられ

せーのっ!

で救出。

誰かしら順番に埋まって
そんなことを繰り返しながらも進んでいき
はっきり覚えているのは
東天狗から見た西天狗のポッコリした山容。
だーれも他に人がいなかったガランとした山。


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中山あたりからの天狗岳 2013年


この春合宿で覚えてるのは本当にこのあたりまで

二泊目は確か夏沢峠泊、
硫黄岳に登って赤岳鉱泉から美濃戸に下山したのではなかったかと。


しかも記憶にあまり色がついていない・・・

天気が曇りだったのかそれとも色がとんでしまっているのか定かではないけど。




この2年ほどで計3回天狗あたりに行ったけど、
お天気が悪かったり
お天気は良くても風が凄すぎて断念したりと
天狗にはあまりご縁がないこの頃・・

でも考えてみたら
遥か昔のこの春合宿でちゃんと登ってたんだな、なんて今さら。


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去年11月に悪天候で天狗の山頂まで行けなかったから
すでに春先にまた行こうという話が進んでるらしく
きっとまた連れて行ってもらえそうだけど

せっかく行けるなら
山頂からの南八ヶ岳の迫力ある景色や
南や北やその白く輝く全ての山をもう一度自分の目に焼き付けたいな。

あの春合宿で見たであろう景色にしっかり色をつけるために。



( おわり )



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Posted byしまこ

Comments 4

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azuwasa
あ〜、終わっちゃった〜

高校登山部ファンとしては、もっともっと読みたかったなあ。
(まだ続編があるのかな?)

それにしても、素敵な顧問の先生ですね。

夏にはいきなり一週間の南アルプス縦走に連れていき、春は春でマイナス20℃のテント泊。
なかなかできないですよね。自分なら怖くてできない。
ほんとに生徒のことを思ってるからできるんでしょうね。

今回も、自分だけダウン着てたってとこに笑っちゃいました。
いいんです。子供には厳しく経験を積ませれば。
それが優しさです(笑)

両俣小屋では即座に撤収を決断して、全員を無事に下山させたりと、いざという時にはとっても頼りになりますしね。

こんな素敵な顧問の先生に出会えたことが、きっと大きな財産となって、いまに残ってるんだろうなって思います。

顧問の先生との、最近の山歩きのお話も期待して待ってます!!

  • 2015/01/26 (Mon) 21:03
  • REPLY
しまこ
またいつの日か

わ〜あずわささん
こんな独り言みたいな昔話のつぶやきを
楽しみにしてくれてるなんて本当にありがとうございます

何だかこの春合宿の話は
書きたかったことの本質をうまく書けなくて
ほんとに、飲み屋で思い出話ししてるみたいな感じになってしまいました…
本当に大昔のことで 笑

今でも山に一緒に行くサチと当時の話をしても
お互い覚えてる部分が違って、ふたりで
えー、そんなことあったっけ〜、って感じで笑ってます。

でもうちの顧問のT先生は
学校創立当時からほぼ新卒で登山部を立ち上げ、
都立高なので移動とかあるはずなのになぜか
定年間近までうちの高校にいらっしゃったという伝説の先生なんです。
生徒と一緒にご自分も山を楽しんで、
だから南アルプスの合宿や高校生なのに春山合宿までしてたんでしょうね。

前にちょっと聞いた話しですが
昔むかし、松本深志高校の生徒や先生が西穂高登山中に落雷に遭い何人も亡くなったというその日
合宿で間ノ岳に入っていた先生と大先輩方、
ものすごい雷雨に間ノ岳直下のハイマツの中で3・4時間もずぶ濡れになりながら
大変な思いをしてそれをやり過ごしたそうです…
そんなことや両俣でのこと、
山の楽しさだけでなく怖さや何もかもひっくるめた
山の醍醐味を知っている先生に巡り会えたことは
本当にたからものです。


登山部の話は・・・あとは・・
地味〜なトレーニングの話とか 笑
また何かネタになる話を思い出したら書きますね、
いつになるかわかりませんけど^ ^


sorano

高校生の時の記憶、、、
私はどれだけ覚えていることやら(笑)

シマコさんのブログを拝見していて
小学生の時の山登りの光景が浮かびました!
モノクロだけど(笑)

今までの経験上、色んな所に行った時、
車から見た風景は記憶にあまり残っていないけれど
自転車と登山という自分の脚で進んで見た風景は
いつまでも記憶にとどまっているかな(*^^)v

昔は山ウェアも道具も限られた中で
よくぞ登られたもんだ、と感心しちゃいます(*^_^*)

色をつけに行くのが楽しみですね♪

  • 2015/01/28 (Wed) 15:01
  • REPLY
しまこ

ソラノさんの高校生の頃なんて
ついこの間じゃないのかな^ ^

高校は毎年クラス替えもあるし
一クラスの人数も多くて
印象が薄いんですよね。。。
それよりも放課後を待って毎日トレーニングしてた部活や
山で過ごす濃い時間の方が印象には残りますよね。
実際山に行けるのはひと月に一度あるかないかだから
その他の毎日は
地味〜なトレーニングばかりだったけど(笑)

そう、旅行に行っても
連れられて乗り物に乗ってるだけよりも
自分の足で歩いた所の方がいつまでも記憶に残りますね〜
ソラノさんは特に自分で自転車を漕ぎ風を感じながら…
そして山にも登っちゃう、美味しいものを食べて♪
そんな素敵な旅はいつまでも原色で記憶に残りますよね!

私も早く色を取り戻しに行かなくちゃ♪