飯縄山 2017 12/16・17 ③
1982年にカモシカ同人隊の隊長として
ダウラギリに登頂された先代のご主人。
懐かしい形のアイゼンやピッケルが
静かにその時間を語っている。




夕食は一皿ずつ
温かいものは温かくサーブされ
食べきれないくらいのボリュームと美味しさで。





12/17 ( Sun )
夜中に物音で目覚めると
それは降りしきる雪の中を走る
除雪車の音だった。





雪の朝。
道も圧雪されて真っ白。


帰りがけ、先代の奥様のみっこさんが
「ルリちゃんによろしくね~」と
玄関の鐘を鳴らしてくれて見送ってくださった。


戸隠神社の奥社への入り口に着く頃には
だんだんと雪が激しくなってきたけれど
スノーシューで鏡池まで散策に。




以前来たのは夏だったので
この参道には人が溢れていたことを思うと
人気のない参道はなんだか不思議な感覚。






聴こえるのは
自分の息遣いと
雪を踏みしめる音だけ。
鏡池に着く頃には
視界が真っ白になるくらいの
降りしきるユキ。
生き物の気配もない静寂の時間。




雪の山に登るのは
基本晴れた日だけだったから
こんなふうに降り積もる雪の中を歩くということが
不遜な気もするけどとても新鮮だった。

山旅の終わりは
冷えた身体を戸隠蕎麦で温めて。


・
・
・
吹雪のような真っ白な戸隠
チェーン規制の上信越道は
また更埴ジャンクションを越えて長いトンネルを抜けると
まるで違う世界のような青空が広がっていた。

冬のはじめの雪始めは
カラッからの関東では滅多に見ないような
雪の景色と出逢うことができた。
飯縄山や戸隠の白い季節。
また違う季節の顔も見に来たいなと
乾いた青空に少しだけホッとしながら
過ぎていく浅間山を眺めていた。
( おわり )
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