越百山・南駒ケ岳・空木岳  2017 9/23~25  ⑨

しまこ









山からの贈物












美味しかった力水。





今日は平日月曜日。

ここは登山道だけど、平日のこの時間に
ここを通る人は・・・・・
さすがに北アルプスとは違いほとんどいないはず・・・
ということで道の傍に腰掛けて朝ごはんの用意を。





お湯を沸かす間に目を上げれば南駒ケ岳が微笑み
暖かい穏やかな秋の日差しも降り注ぎ
自然のテラス席みたいで、ここまで足を伸ばして本当にヨカッタと
出来上がった野菜ゴロゴロのカレーをパンにつけながら
もぐもぐと頬張ってペロリと美味しく平らげた。










シアワセな朝ごはんだった。




















明るい森の道は続き
見晴場と表示のあるひらけた場所からは
もうすっかり屏風のように聳える空木岳が見えたけれど
思い返すとそこが最後に空木岳の見えた場所だった。















見晴台からは周りの木が育って何も見えませんよ、と
昨日駒峰ヒュッテで一緒になった
伊那川ダムから登って来た方から聞いていたので
期待はしていなかったけれど
確かに見えなかったそこからしばらく歩くと
綺麗に御嶽山が姿を見せてくれる場所もあったりして
また足は止まってしまう。

























倒木もほとんどそのままで
苔むして新しい命のゆりかごになっている。

比較的新しい倒木でも
手入れされている様子がない場所の方が多くて
通った人の奮闘の跡が残っていてそれが踏み跡となり
なんとか通過する、とでも言ったらいいのか、
かなりワイルドな道と言って差し支えない。















そして
つづら折りの急斜面には他に人の気配もなく
ザックにつけられた熊鈴の音と自分の足音だけが響いている。




















仙人の泉に近づく頃
やっと木曽殿越から初めての人とすれ違う。










泉の水は 
まろやかで美味しい味だった。

























それからも更にひたすら下り
瀬音が聞こえてきて
その音が確実に大きなものになって
光に照らされた白い飛沫が見えてしばらくすると
ようやく北沢の吊り橋に出た。


かなりレトロ感。















北沢についてやれやれひと息、、、ではないのが
このルートの恐ろしいところで 
林道の終点のうさぎ平までは
また緩やかに尾根をトラバース気味に登り返したり
一気に下ってきたことでかなり足も疲れ気味で
登り返しや倒木が現れるたびにガクッと肩を落としては
木の根や岩に足を取られないようにゆっくりとしか進めず
気持ちに余裕もないせいか
吊り橋を渡ってからうさぎ平に着くまでは
写真もほとんど撮らずにひたすら歩いていた。




そして傾斜がいくぶん緩やかになりひらけると
カーブミラーと標識が。
















PM 12:05  うさぎ平

おつかれさま、という感じでベンチが置かれていたので
もちろん休憩。

この山旅の最後の山頂デザートを。


まだこの先も二時間ちかくの林道歩きが待っている。
ここで気が緩んでしまうと歩けなくなるのはわかっているけど
もう山道を歩くのは終わりなんだなと
歩いてきた道を思い返してはレモンケーキを噛みしめる。










丸十のスタッフTシャツも記念にパチリ。















この三日間を思い出しながら
のんびりと歩く林道は
まだまだ青々としていて本格的な秋の気配は
もう少し先のようだ。




















左払いと右払いが大変立派で
花マルをあげたくなる深山大文字草。










上高地あたりとは違い
かなり用心深いサルの群れに出逢ったりしながら
歩いても歩いても、
曲がっても曲がっても、
なかなか分岐が現れなくて
ガンバ、ガンバ、と小さく自分に声をかけながら林道を歩く。



はたから見たらかなりショボくれて歩いていたんだろうなあ。











PM 14:00
分岐まで来た。
左から帰ってきたのだ。


駐車場は橋を渡ってすぐの所にある。
標高差約1760メートルを一気に下りてきた
長い三日間の山旅の終わり。



歩き通せて本当にほっとした。

この時撮ってもらった写真は
「もう歩かなくていいんだととても嬉しそうだった」
と言われたほど。















KOSMOから空木への今回の山旅は
ほとんど人とすれ違いもしない越百山から空木岳への稜線、
空木岳の山頂で見た夕暮、
駒峰ヒュッテのベンチに寝転んで見上げた満天の星空と天の川、
そして日の出の頃の静かな雲海の上に浮かび上がる美しい山並みと朝の色。
どれひとつをとっても普段の山でもなかなか経験しないようなことが
ずっとこの身に起こっていた三日間で
あまりにも五感が研ぎ澄まされすぎて
些細なことで泣きそうになったりと
気持ちが平静を取り戻せずに
あれからしばらく経つけれど
まだ何と無くざわざわした感覚が残ったままだ。



KOSMO はCOSMOとつながる場所。




そんな初秋の山旅だった。







(   おわり   )





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Posted byしまこ

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