立山・奥大日岳 2017 8/12~14 ④

三十年ぶりの景色。
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真上には
一点の曇りもない空が広がる。




午前7時になると社務所から御神職がお出ましになって
山頂の雄山神社へと上がっていかれた。



ヨーコチャンは御朱印を
私は手ぬぐいをそれぞれのお土産に。
奉納代(お代)を払う時に巫女さんに思わず
「三十年ぶりに雄山に来ました。」 と言うと
「まあ、じゃあ子供の頃にいらしたんですね!」
と言われ思わず汗が出そうになったけど 笑
にこにこ笑って社務所を後にした。

社務所の入り口から切り取られた山山も
それは本当に美しかった。



本当に神は居る。
そんな気持ちにさせる場所。




せっかくなのでもちろん登拝料500円を奉納して
これからの安全登山を祈念して祈祷していただくことに。



本殿の横に雄山の山頂標識とどっしりとした剱岳。
この光景を目にできただけでも登拝料を奉納した甲斐がある。



雲の上に立つ神職様。(撮影許可はいただいてます)
多い時ではこの狭い山頂に40人からの人が詰めこまれて祈祷されるとのことだけど
今回は4人だけ。
立山の山頂に鳴り渡る太鼓
祝詞をあげる声が朗々と響いて
気持ちがギュっと引き締まり厳かな時間が流れる。
三十年前今は亡き両親とこの場所に来たことを
思い出して何ともいえない気持ちになった。


胃の腑にキュっとおさまった
御神酒をいただく盃にも雲海に浮かぶ霊山。
まさに今日の景色そのもの。




こんな素晴らしい空の下
この山頂にいられることだけでも
神様に感謝します。
そして大汝方面へ未踏の道を。



振り返ると青空に浮かぶ雄山神社。



ずっと剱岳を眺めながら。


そして青い屋根の大汝休憩所が見えてきた。
「春を背負って」のモデルになった小屋だと聞いている。
小屋前に荷物をデポしたら山頂へ。


AM 7:40 大汝山山頂

360度
それは素晴らしい眺めだった。
今までに立ったどこの山頂とも違う…
何が違うのか上手く言えないけれど
この雲海が、雲上に浮かぶ蒼く重なる山山を
さらに崇高に見せているみたいで
こんな時は頭の中は空っぽで、ただ嬉しくて
ああ、いい山だなあー…としみじみとただ眺めていた。





そしてここからの剱岳へ続く道は圧巻だった。




とても清潔でアジアンチックなBGMが流れる休憩所で
個性的な手ぬぐいをお土産に。



いつかまたここでゆっくりご飯でも食べて
大汝山の山頂でのんびり過ごすのも楽しそうだな
そんな思いで先に進むと

思いがけず
雷鳥母さんと小さな小さな子どもたちが
道案内をしてくれた。
( つづく )
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