巻機山  2017 8/5・6  ⑥

しまこ




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こんな山だったんだ、巻機山は。


巻機山、と言われているピークを含めて
牛ヶ岳、そしてこれから向かう割引山まで含めてが
一般的な巻機山といわれる山域なのだろう。

はるか昔にこの山に来たという記憶は
すっかり違う山として今回書き換えられている。















7時前に御機屋のピークまで戻ってきて
そのまま割引山への道を進む。

今日も湿った空気の影響なのか
まだ朝だというのにもうガスがひたひたと上がってきて
あんなに青くて綺麗だったのにもう空はほとんど白っぽくなって
すっかり機嫌を損ねてしまったみたいに。


   












でもその代わり、と言ってはなんだけど
牛ヶ岳方面とは全く違うお花畑が広がっていて
イワイチョウの可愛らしい葉っぱに
ハクサンコザクラやコイワカガミが無造作に咲き乱れていた。







 




  












緊張気味で雪渓を越え
キンコウカの原の向こうには
これまた牛ヶ岳とは対照的な
子供が絵に描くような山の形をした割引山に一本道が繋がっている。















ほとんどもうすれ違う人もなく石の祠と
一等三角点のある山頂に着いた。










先客のお兄さん二人は
昨日は沢の途中でビバークをして上がってきたのだという。

ザイルやピッケルのついたザックがとても頼もしく見えた。





山頂を後にした途端
本当にガスが上がってきてあっという間に 
稜線も振り返った山頂も白い景色の中になってしまっていた。














































AM 8:00 


避難小屋に戻ってきて朝ごはん。

おもいかえせば3時半から歩いているし
途中でコーヒーとパンを少し食べただけなので
気分的にはもう『お昼ごはん』な気分で
塩ラーメンをペロリと平らげて人心地ついた。






AM9:00

もう日帰りの人たちで賑わう外の声を聞きながら後片付け。










お世話になりました。
忘れられないくらい階段は急だったけど
とても居心地の良い小屋でした。

















 


なだらかで穏やかで美しい稜線ともさようなら。










登りの時にはそれほど思わなかったけれど
意外に長い樹林帯の道。

また今日は昨日と暑さが違う気がして
ものすごい汗をかいてはその都度水分をとって小休止。
















ゆっくり下ってお昼過ぎには駐車場へ。







その穏やかな山頂へ
避難小屋泊まりでゆっくりゆっくり登った二日間。



結局あれから今年の夏は
夏らしくスカッと晴れ渡った青い空は続かなくて
連続雨記録という近年にない不順な夏になってしまった。

それでもこの二日間は青空にも逢えて
美しい夏の朝を山の上で迎えることができた
この夏の宝物のような週末だった。




再会の山。

こんな巻機山にまた、逢わせてくれてありがとうございました。







(  おわり  )  




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Posted byしまこ

Comments 2

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taki

いいなぁ、たぶん僕はこれから先もこのような場所には行けないんじゃないかな。知識、スキル、道具、なによりあんなに大量のお酒担げないもん。いひひ。。
しかしずいぶん歩くんだね、尾根を延々と進んで頂上に登ってまた降りて景色と次の到着地への夢が足を動かすんだね。
綺麗な写真たくさん見せていただきました。あっ、それからおいしい水で淹れたコーヒーは魅力的です。
山はもうそろそろ秋かな、気をつけてお楽しみ下さい。

しまこ
いつか山の上で

タキさんみたいにチャリンコで
サクサクっとポイントまで行けたらどんなに楽チンか♪
なーんて思わないこともありません。
( YouTubeちゃんとチェックしてますよ〜
あの映像はtakiファンにはたまらないでしょうね♪
生・takiさんが目の前でお魚釣ったり
カレー作ってオールフリー飲んでるんだもん )

そしたらお酒におつまみも、もっともっと担いでいけるのに…
なーんてね^^

そうですね、言われてみるとよく歩いてますね(笑)
だって歩かないと山頂つかないし
素敵な景色も見られないし
山頂デザートも食べられないし
美味しい珈琲も飲めないし
この辛さの 向こうに待ってるご褒美を
思い浮かべながら歩いてるのかもしれませんね〜


谿にいると絶対に見えない雲海。
たまには山の上から眺めるのも悪くないでしょう♪


そして
今年はほとんど夏を感じることもなく
もうすっかり秋の空気になってしまいましたけど
この先もどんな山が待っているのかな・・・
いつかタキさんが汲んできてくれる美味しい沢の水で
珈琲飲みましょうね、何処かの山の上で(^_-)