縞枯山・茶臼山  2017 2/13  ④

しまこ







素朴な山小屋。





















「こんにちは」


アイゼンを外して中に入ると
土間のような広間の真ん中には
大きな薪ストーブ(…は正しくないかな。カマドかな完全に)
が給食で出てくるような大きなヤカンを乗せていた。















ホットミルクを注文して
スープとパンの簡単なお昼ごはんを済ませたら
今日の山頂デザートは季節の仲良しのチョコと苺。

かわみんちゃんが持ってきてくれた鎌倉銘菓の
くるみっ子の優しい甘さが全体をまとめてくれてとても美味しかった。











他にお客さんは一人だけ。

薪ストーブには今夜のおかずというホイル焼きが
ほかほか湯気を立てたりしていて
その中身が気になるのもさることながら
あゝ一度ここに泊まってそんなおかずを食べてみたい…
このところすっかり小屋泊まりの楽しさを知ってしまった身としては
いつかここにも泊まりに来よう。。。






小屋のご主人が
カメラ撮る人に喜ばれるから
と、わざわざストーブの扉を開けてくださって
薪をくべる様子をみせてくださったりする。

とても穏やかそうなご主人とテムレスの話なんかもしながら
実は何十年も前、高校生の春合宿でここにテントを張らせていただいたんですよ、
と切り出すと
その頃はまだテント指定地とか今ほど厳しくなかったからねぇ、、、
と、このあたりの小屋事情なども話してくださりながら
温かい時間を過ごすことができた。















気がつけばすでに1時間ほど。


「ごちそうさまでした」

私たちが小屋を出るのと一緒に
ご主人もテムレスをはめて雪かき仕事に戻られた。














このあたりはスノーシューで歩いたら楽しそうな
そんな、人もいない貸切の道を3人で進む。















出逢いの辻。
素敵な名前の交差点。
































ちょっと遊んで腰まで埋まるタイチローサン。
私も一度腰まで埋まったけどね。




こんな光景を見ると思い出す。

高校生の春合宿、麦草峠に泊まった翌日の天狗への道は
ずっとこんなだったのだ。
誰かが代わりばんこに腰まで埋まり
キスリングの重さにとても自力では這い上がれずに
背後から両脇に手を入れられてグッと引っ張り上げてもらってたっけ。
あの時私の共同装備はテント本体。
朝、バリバリに凍りついたテントはたたんでもかさ張って
どうやってキスリングに押し込んだのか…。

























ウサギみたいに足跡のついてない雪の上も歩いてみたいけど
今日はアイゼンなのでその暴挙には出ずに
おとなしく写真におさまろう。






























ロープウェイの坪庭駅が見えてきて
終わりが近いことを知る。





北横岳の上の空は
八ヶ岳グレーとでも言ったらいいのか
感情を一切排除したようなモノトーンの世界を見せてくれて
それはそれで印象に残る山の姿を焼き付けながら
あとわずかの道のりを歩いた。





















平日ということもあって
ほとんど人のいない静かなトレースをたどる楽しい一日だった。



麦草峠を訪ねたことで
センチメンタルジャーニー、そんな言葉も浮かんだけれど
センチメンタルとは少しちがうし、かと言って
ノスタルジー、、、いや、それとも少し違うような
多分ここを再び訪れることになるのは必然だったんだろうなと
帰ってきて写真を見ながらぼんやり思う。


それにしても
また、あんな静かな雪の道を歩きたいな。
もう少しだけ冬の山を楽しませてね。





(  おわり  )








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Posted byしまこ

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