東天狗 2016 11/26・27 ②

この眺め。
山頂から見える南八ヶ岳の荒々しくて
雪の時期には近寄りがたい雰囲気も素晴らしいけれど
北八ヶ岳の穏やかでなだらかな起伏と
その先に広がる北アルプスまでの果てしない拡がりに
ふっと心から何もかも解放されるような
この景色が好き。
ぐずぐずに崩れる新雪も
下りならば歩くのもさほど苦にはならない。






振り返る空にかかる薄雲。
西天狗、また来るね。


お腹空いたねーー!
時計を見ると1時に近い。
さあ~美味しいご飯が待ってるね。


チキンカレーも気になりつつも
やっぱりここはビーフシチュウを注文して
その間にクロップを見ようと売店へ。

カワミンチャンが持っていてそのおしゃれさにびっくりしたのも今は昔。
いいなー、と思ってたけどあまりにも小さいイメージで
あまり触手が動かなかったのだけど、だけど、、、。
今回並んでいるサイズは
珈琲もたっぷり楽しめそうなものばかり。
買うつもりは無かったのに気づけばヨーコちゃんと一緒に品定め。

あ、これは。
と思って手にとったちょっとズングリした素直な木目の子と目が合ってしまった感じ。
物との出会いは一期一会。
普段それほど無駄遣いはしない派だけど
あとで後悔しないように今回はお買い上げ。
また一生懸命ハタラコウ…w

もちろんビーフシチュウも美味でした。
人もびっくりするほど少なくて
まったりゆっくりなお昼ごはんを山小屋で楽しむ。



たくさん貰ったピオーネで作ってみたラムレーズンを
りんごと一緒に焼いたパウンドケーキが今日の山頂デザート。
そしてヨーコちゃんが作ってくれた
ホットバタードラムと一緒にいただきます。
お腹の底からあったまるホットバタードラム。
雪山の幸せはこんなところにも転がっている。



一時間もゆっくりと小屋で過ごし
それも今日はこのまま東京まで帰らなくていいという
生ビールを飲み干したタイチョーが一番嬉しそうだったけど
唐沢鉱泉で待ってる温泉とごちそうを楽しみに
ゆっくり下りましょうかね。








登りの時と同じように
風もなく音もない樹林帯を貸切のように
ほとんど人にも会わないうちに橋まで下山。



神秘的な源泉の色を
雪の白が縁取っている。


今回お世話になる唐沢鉱泉さんは
SNSのフォロワーさんが絶賛しているのをブログで見かけて
機会があれば来てみたいと思っていたお宿。
鉱泉だから加温しているけど
炭酸泉という珍しいお湯はしばらくすると肌にしゅわしゅわと泡がついて
疲労によく効くそうな。
夕食までの時間にゆっくりとお風呂に浸かたら。。。
お疲れ様!カンパーイ!

山の疲れとヨーコちゃんのこれまでの努力に乾杯をしたら
写真に収まりきらないくらいのごちそうが並ぶ。
今日は飲むよりも食べることがメインなる幸せな夕ごはん。

11/27 (日)
起きると雨の朝だった。
結局昨日は
お部屋で飲もうと持って来たお酒もおつまみも
ほとんど開けることなくお腹いっぱいのまま
ヨーコちゃんは、ちょっと寝るー!と言ったまま朝まで熟睡。
私ひとりもう一度温泉に浸かって
普段は激務で忙しいタイチョーもみんな早めに就寝。

ごはん三杯はお代わりできそうな朝ごはんもしっかりいただき
食後にコーヒーもどうぞという心遣いも嬉しいし、
何より昨日の夕食の時もこの朝食でも
女将がそれぞれのテーブルを回って挨拶してくださるという
アットホームなおもてなしは本当に素敵な心遣い。
また来たいなと思えた宿だった。



目覚めたときには本降りだった雨も
宿を後にする頃には止んでいた。

帰り道
野生のキツネに出逢ったり
原村のパン屋さんに寄り道したり
地元の直売所みたいなところで野菜を買ったり
八ヶ岳アウトレットをのぞいたり
ゆるゆると楽しい二日間は過ぎていった。
こんなお天気だったので
中央道の渋滞もまったくないうちにサクッと帰宅。

ヨーコちゃんとおそろいのこのクロップが
これからどんなふうに育っていくのか楽しみにしながら
これをどこかの山で使うたびに
この日の山とあの景色を思い出すんだろうな。
( おわり )
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