焼岳 2016 10/30 ③

上高地の秋の色全部。
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長い垂直のハシゴを降りると
ニコニコと待っていてくれたのは外国人のカップルだった。
この後、上高地への道すがらも
何組も外国人のファミリーやカップルとすれ違い
上高地観光に焼岳登山もメジャーなんだなぁと改めて思った帰り道だった。




落葉松の黄色もだんだんと平面的に見えてきて
それからもハシゴをいくつか下りて進んで行くと
やがて道は樹林帯の中に入っていった。



精一杯の赤い色。




道が緩やかになってからも
かなり長い距離を歩いてきて
ようやく登山口にたどり着いた。


田代橋。
思い出して見ると
この橋を渡るのは何十年ぶりだ。
上高地へ来てもいつもすぐに奥へ歩き出すから
この辺をゆっくり歩くのは本当に久しぶりのこと。


この先にタイチローサンオススメの
落葉松と穂高ドーンのベンチがあるので
そこでお昼ご飯とデザートにすることに。



やっと雲が抜けてくれそう。
今月はタイチローサンの誕生日だったんだけど
なんとかギリギリで間に合ったね。


カワミンチャンが焼いて来てくれたアップルパイと
かぼちゃのチーズケーキの山頂デザートを。




やっぱり上高地には青空が似合う。



黄色い絨毯。
もう少しするともっとふかふかで
輝く金色の廊下になる。


3人でゆったりとタクシーに乗り中の湯の登山口へ向かう。
大正池に寄りますか?
タクシーの運転手さんが気をきかせてくれて
ちょっと寄り道をしてれた。

「私が止めました!」
一度言ってみたかったセリフを心ゆくまで(笑)
そのくらい大正池は静まり返って
まだ雪を戴かない穂高と落葉松の黄色が鏡のように映り込んで
空より蒼い空を写した湖面も
それは目を移して焼岳と落葉松を映す翡翠色の湖面も
午後の穏やかな光を受けて
多分今シーズン最後の上高地にふさわしい
それは素晴らしい景色を見せてくれた。


朝は布団を被っていた駐車場からの穂高も
スッキリと聳えた姿を見せてくれて
この後はタイチローサンが安曇野にある
素敵なパン屋さんへと連れて行ってくれるという。
いつもながらだけど、至れり尽くせり♪
ありがとうございます。


パントキ。
奥様が作るパンと旦那さんが作る木のいろいろ。それで「パンと木」
ちょっと遅くなるとすぐに売り切れてしまう人気のパン屋さん。
そこはタイチローサンがしっかり電話も入れてくれて
残ってたパンを取り置きしておいてくれた♪



二階の喫茶コーナーは4時までと
タッチの差で終わりだったけどお店の方が快く
見るだけならどうぞ、と案内してくれたので
落ち着いてウッディな空間を見せていただけることに。

本当ならこの火鉢(手あぶり?)でパンを温めながらいただくそう。
次回はサクッと下山してここでランチも楽しそう。





帰りの車の中で
あー、楽しい二日間だったね!
と言いそうになった後で、、、、違うよ、、、日帰りだった、、、(笑)
なんてこともあったほどのいろんなことがギュッと詰まった濃い一日。
穏やかな焼岳への道も
山頂で過ごした静かな時間も
晩秋の憂いを含んだ山々の姿も
落葉松と青空に彩られた上高地も
秋のいいところだけを凝縮したような一日。
ああ、やっぱり山っていいな。
そんなことを素直に思える秋の終わりの一日だった。
( おわり )
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