白馬岳・雪倉岳・朝日岳  2016 9/23~25 ⑦

しまこ







彩りにまみれて。









AM 5 : 45

朝日小屋をあとにする。

昨日よりも気のせいか紅さを増した
稚児車が敷き詰められた道を朝日岳を目指して進む。





























紅く染まる朝日平。
さようなら朝日小屋。







富山平野と日本海がすぐそこにあった。


































山頂付近にだけかかる雲の中へ入っていく。


山頂に着く頃に奇跡のようにこの雲が晴れる・・・
そんなことを本気で信じながら歩く。















AM 6 : 55

もう少しで太陽が見えそうな
ガスが流れる朝日岳の山頂へ。









一瞬山頂をよぎる青空。

少し待って見たけれど
どうにも晴れない風が吹く山頂。


今日も行程は長いので先へ進みますか。。。






晴れていれば日本海から
昨日歩いてきた白馬の稜線がキリっとしてそこにあるはずだったけど。

雪渓の残る緩やかなガスに覆われた斜面を下りていく。
















ふわふわとガスが上がっていく。



前を行くお姉さん達が歓声を上げて立ち止まっている。






思わず同じ場所で立ち止まり
ひらけていく景色にしばし呆然と。

歓声を上げたりため息をついたり
どんなふうにカメラを向けたところで
この気持ちを写し取ることはできないのはわかっていても
どこかにレンズを向けずにはいられない…


そんな、見たことも感じたこともない風景が目の前に広がっていた。





















ガスが晴れていく道の先には
正面に栂海新道へと続く道。

左手には名もない池を望んで富山の街から日本海への景色が。

そして
あそこを下りていくんだよ・・
と指さされた先、右手に緩やかに下りていく五輪尾根は
紅や黄色に染まりながら緩やかに導いていくようにその道を魅せていた。














吹上のコル、栂海新道と五輪尾根の分岐。
ここを真っ直ぐ行けば日本海へと下りる道。

自分には全く縁もない道と思っていたけれど
この分岐に立てば
この先の道もいつかは見て見たいかな…そんな思いも湧いてくる場所。


そんな気持ちを静めるように
せっかくなのでこの景色の中珈琲でも。





















そして。



こんな道を歩けるんだ。。。


これから歩く道。
こんなに素敵な道を歩いていいんだ・・・
今まで見たこともない、誰も歩く人のいない、彩りの中を歩ける喜び。


とても言葉では尽くせない、
本当にいいの?ここを歩いて?
そんな気持ちでその道を進んでいく。




















斜面が全部稚児車に染まってる。

花の時期はどれだけ凄いことになっていたんだろう・・・
そんな想像とそして
実際どれだけ凄かったのかという話を聞きながら歩ける幸せ。


いつか花の咲いている時期にも来よう。
いつか、きっと。

























10歩歩いては立ち止まり、、、
振り返り、、、
空を見上げて、、、
足がまったく前に進まない。
























次々に変わる景色。彩り。






























休んで行きなよ。

そう言われているような誰もいないベンチ。







先は長いけど…
いいよね、ちょっとだけこの景色楽しんでも。





(   つづく   )






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Posted byしまこ

Comments 2

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tahara_t2
主役は後から

なるほどね。

いつまでたっても帰ってこないわけだ。( 一一)

そこに寝っ転がって昼寝でもできたら、、、

この景色の中をただ歩く! 

こんなのを見たら再起不能になりそう。((+_+))

これで終わってもいいかな。(^_^;)

しまこ
そんなときも

初日、二日目ときて
最終日に待っていたもの。

朝日岳の山頂で
雲が切れなくて景色が見えなくても
もうそんなことはどうでも良くなるような
そんな
秋の山からの歓迎を受けて
歩ける歓びを…
歩くことの歓びを全身で感じながら歩けた
本当にしあわせな山でした(^^)
(…ってまだ終わってないですけどね 笑)


再起不能ですか?!(笑)
それは困るけど
こんな山に出逢えたことは
本当に一期一会の山だったなと
しかも初日の雨があったから
またこの最終日のこの色彩か
どれだけ目に心に響いてきたか…


自分の山の記録だから
最後まで書くつもりですけど
まだ終われない予感…
一番良いところで終わりにしておくのも
もしかしたらいいかもしれませんね(^_-)

でも、まだ、もし、
続きを読んでもいいかなと思ったら
また来てくださいね〜♪