爺ヶ岳  2016 9/10・11  ②

しまこ













鹿島槍ヶ岳を目指して冷池山荘まではここからさらに2時間以上。


ちらちら見えるビールとピザの看板に

・・・もうここでもいいよね?!

誰からともなく発される言葉。


出発前にTさんのザックを持ち上げてみると、
え?!何が入ってるの?!というくらいの重さ。
(実はその中にワイン2リットル、日本酒5合が入っていたりしたことをこの後知ることになるんだけど。)

別にピークハンターでもないし、テントでゆっくりして
爺ヶ岳くらい行ければ別にそれでも…

みな思うことは同じ♪





















そうなると早速小屋でテントの手続きをして
とりあえずテント建ててからビールとピザにしましょうか。















木々に囲まれて風の影響も受けないし
平らで気持ち良いこじんまりした種池山荘のテン場。






さて。
ビール♪ ビール♪









おつかれさま~カンパ~~イ!!!


焼きたてピザとケーキが並ぶ。。。





私以外、実はKちゃんもTさんも9月生まれ。

Kちゃんは手作りのレアチーズケーキを
なんと、ホールのまま担ぎ上げてくれていた。

私が持ってきたのはロールケーキで申し訳ないくらいだけど
ビールにピザにケーキ・・でお誕生会も兼ねての
お昼ゴハンとも宴会ともつかない宴は始まった。














ハピバースデーツーユー
ハピバースデーツーユー
ハピバースデーディア・・・・・











Tさんが担ぎ上げてくれた
蛇口付きの2リットルの箱ワインをいただきながら
ゆるゆるとケーキを食べ
行き過ぎる雲を眺めつつ
たわいもない話しにゲラゲラ笑いながら
ここでも至福の時間を過ごせるシアワセ。







ビールを飲んで眠くなったKちゃんは
テントに戻ってお昼寝するという。


おなかがいっぱいすぎて苦しい私はTさんと
針ノ木岳方面に少しだけおさんぽ。

下から見えていたノルウェイの森チックな稜線が
どうなっているのか確かめたくて足を踏み入れてみる。










残念ながらあたりはすっかりガスに包まれて
遠望がきかなくなってしまったので
ほんとにおさんぽ程度しか歩けなかったけどね。






















せつない夏のなごり。








テントに戻ったらシュラフに潜ってゴロゴロ、うとうと。。。














そして夕食はスキヤキ♫

(・・・食べてばっかり・・・という天の声が聞こえてくるけど 笑)

これまたKちゃんが用意してきてくれた和牛を焼いて
焼き豆腐、シイタケ、ネギ、春菊…もちろん生卵も。

カンペキ♪




いただきまーーーす♪

























1日の終わり
雲に浮かぶ月の輝き
おやすみなさい。








9月11日 (日)

3:30 起床。

爺ヶ岳で日の出を見れたらいいね、
そんなつもりで出発しようか、、、
そのくらいのアバウトな時間設定の朝。

雲が多めだけどその隙間から星の瞬きも見えている。















ここから見る爺ヶ岳は
なんとなく北岳山荘から見る北岳に似てるなぁ…

そんなことを思いながら出発の用意を。





午前5時。

行こうか。






ほんの5分も歩いたところで
開けてくる空に見えてきた稜線。


え?劔?

あ!劔だ!

其処で足が止まってしまった。





昨日はもうガスで
そして小屋の裏手になるので気がつかなかったけれど
こんなに近くにそのギザギザの鋸の刃のような稜線が見えるんだ。

まだ暗くてその全貌はわからないけれど
すごいところへ来てしまったかも、そんな気がしてドキドキしていた。





(  つづく  )





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Posted byしまこ

Comments 2

There are no comments yet.
sho
今日もこゝろを込めて書きます。

正解っ!

もう先へはすすみたくない
もう先へは…


すんごい山岳風景にも
軽ぁーるく勝ってしまう生とピザ!!が待ってルンだもんね。

そう山は逃げない。

いいね、こんなユル旅も^^
いつもは血反吐吐きながらのスパルタ登山(失礼な!)
なんだもの。


にしても…にしても…

「こんな風景を見せたかったんだ!」


なんて
本当いいたくなるような景色が待ってるよね。

こんな場所に連れてこられた日には、好きになっちゃうよね…

だれを? 笑


すごいとこへ来てしまったshimaしゃん…
ドキドキするこゝろは山で止まらないネ。


あっ
後編ユキちゃんにもまた逢いにきかなきゃ^^




と気がつけばちんとん熱燗の季節だね♪


しまこ
今日も全身全霊を込めて書きます^^

今日もいいお天気…
通勤の電車の窓からは雲ひとつない青空が。
このまま逆方向に乗り換えて
山のふもとの駅にでも
フラッと行ってしまいたくなりますね。


いつもスパルタ?!
まあ、否定しませんけど(笑)
そうじゃないのを許してもらえる時は
めいっぱい楽しんじゃいますよ〜
山の中に居られればそれでいいんですから^^

爺さまへ向かう道から見えるあの山山は
ここが日本であることを忘れるような
本当にすごい景色でしたね(目に星w)
明けきらぬダークな空に聳える劔さま。
ちょっと斜に構えて見下ろしてくる鹿島槍。
雲に浮かぶ針ノ木や遥かな槍。


「こんな風景を見せたかったんだ!」

そうやって師匠は
秋子や冬子や春子や夏子、、、
さらには高気圧ガールや低気圧ガールにも
その言葉を耳元で囁いてメロメロにしてきたんですね…(しみじみ)
だからみんな師匠に
sho・blueの青空を見せてあげようと張り合って
これでもか!!!
ってくらいなお天気を用意して
師匠が来てくれるの待ってるんですよね。。。

多分師匠ももう
あの紺碧の空に橙の屋根に胸撃ち抜かれて
雪ちゃんのことは遠い記憶の彼方なんだろうなぁ…


あぁ、雪ちゃん
きっと今頃独り酒、、、^^