白馬大池~白馬岳  2016 8/20・21  ③

しまこ




photo by サチ


山の上で夜の終わりと朝を迎える。








8月21日 (日)


2度目に目が覚めると午前2時だった。
出発は4時。

昨日の夕方小屋で聞いた天気予報は
台風の影響も出てのことなのか
少し雨が降るのが早まりそうということで
とりあえず小蓮華山まで行って
天気が悪くなりそうなら白馬岳まで行けなくても
そのまま引き返して下山にしようかという話になっていた。



3時に起床のつもりだったけど
かなり熟睡できたのかもう眠気もなく寒さもない。









サチも目覚めたようなので2時半には起きてトイレに行くと
昨日真っ白に覆われていたはずのテン場はまったくガスも風もない。

十五夜を過ぎたばかりの明るいお月様に照らされて
ヘッドランプもいらないくらいだ。
この月の光の下でも
東京では見ることもできない星座達が見えている。





新月だったらなぁ、とまた仕方のないことを思いながら
シゲシゲが焼いてくれるバウルーのホットサンドとスープを流し込んで朝の支度をした。




4:10 出発


思いがけず雲ひとつなく晴れ渡る夜空。

そしていつもこの季節の朝方なら乾いて冷たいはずの大気は
なんとなく湿り気を帯びてソヨとも動かず沈黙していた。
















自分たちが立てるザッザッ、という足音と
自分の息遣い以外何も聞こえない。この空間で。


登るにつれて足元に見える大池は
鏡のように静まりかえって
明け方ひとりだけ残された星を湖面に映していた。






夜の終わりが名残惜しくて何度も振り返っては立ち止まり
空と大地が目覚めてまどろむ
このかはたれ時の時間を本当はずっと眺めていたかった。






金色からオレンジに変わる光の端を受け止めて
至極色に変わっていく空。



































朱鷺色に染められる空のこちら側には
浅間山の噴煙が静かに上がっていく。




















船越ノ頭で日の出を迎えることにした。




























































雪倉岳の向こう側には
富山平野を覆う雲海が色を染めていく。



































焼山の噴煙も朝陽を受けて妙高と共に目覚めていく。


































これから歩く稜線も朝の光に染められる。



さあ行こうか。




(  つづく  )





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Posted byしまこ

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