船窪小屋  2016 8/13・14  ④

しまこ
















カーン・・・

小屋へ戻ってくるとスタッフさんが手を振ってくれて鐘を鳴らしてくれた。











いよいよ荷物を片付けてザックを外へ出すと、Hさんが


「掃除のお手伝いしていきます?」


「はいもちろん!」


お布団を全部出して掃き掃除。

そのあと布団のたたみ方のレクチャーを受けながら
今日来る人のために綺麗に布団をたたみなおして
お世話になった部屋をあとにした。

























































珈琲でも飲みましょうか。山を眺めながら。

CAFFE ふなくぼ






これまでいろいろな山で
いろいろな景色の中山頂デザートをしてきたけれど
間違いなくベスト3に入る場所。

Mちゃんが安曇野の人気のパン屋さんで買ってきてくれたパンと
先日の苗場山土産のお菓子と一緒に月六珈琲さんのこくふかブレンドをいただく。











このまま時が止まればいいのに。




































ずっとずっとまた夕日が沈むまで
ここで山を眺めていたい。

でもそれは無理。
そろそろ帰らなくちゃね。


私たちがこの日の最後のお客となっていた。

小屋のスタッフの皆さんも朝の仕事がひと段落したようで
一緒に写真を撮ってもらうことに。

お父さんやお母さん、
麦わら帽子をかぶっているのは昨夜名演奏をしたMさん。











この時の写真を撮っている様子が
この日の船窪小屋のブログにアップされていた。

終始笑顔の皆さんが船窪小屋を支えている。


何て素敵で思い出に残る記念撮影だったんだろう。





スタッフの皆さんも
それぞれ登山道の草刈りや整備に出かけていく。


私たちもさようならだ。


見送りの鐘を鳴らしてくれるのに「自分で鳴らしてみる?」
と言われて、ハイ!と元気よく鐘を鳴らそうと紐を引っ張ると

・・・・・・・・

なんと空振りして大笑いされてしまった。

ちょっとしたコツがいるみたい(かなりはずかしい 笑)
教えてもらって気を取り直して

カーン・・・

自分の出発の鐘を自分で鳴らした。


お世話になりました!ありがとうございました!

玄関前でそう言って小屋の横を通ると
小屋の窓からお母さんたちが見送ってくれた。









みんなみんな手を振って見送ってくれる。



何度もなんども手を振り返して
何度もなんども振り返る。

・・・あの時よりもこれを書いている今の方が思い出して泣きそうだったりする。



































昨日は真っ白だったお花畑で
青空の下チングルマも、さようなら、と手を振ってくれる。










やっぱり昨日は全く見えなかった高瀬ダムが
槍ヶ岳の下に翠の水を湛えていた。










もうすぐ秋がやってくる。













































落ち着いた夏の終わりの森。





Hさんをはじめとする
船窪小屋を愛する人たちが大切に守る道。

登山道を維持管理するだけでも
大変な労力がかかっていることを再認識させられた。
そしてボランティアでこうして登山道の整備をして下さってる方たちのおかげで
私たちは安全にこの道を歩けている。






急登続きだった道は
下山もそれなりに気を使いながら
登山口まで来た頃には結構足にきていたりした。



なんとか無事に下山して七倉荘で温泉につかる。


MちゃんとHさんとはここでお別れ。

「またぜひ一緒に!ありがとうございました!」

いつもの山歩きとはひと味も二味も違う山を
体験させてもらった船窪小屋への山旅。







帰りがけの道すがら
Mちゃんが持ってきてくれたパンのお店、パン・カルモさんへも寄って
イートインコーナーで美味しいパンもいただいて
Kちゃんとふたり、今日が安曇野の花火大会という
夕方の安曇野を抜けて帰路についた。





(   おわり  )





関連記事
スポンサーサイト



Posted byしまこ

Comments 2

There are no comments yet.
tahara_t2
おはよう

shimaちゃんのブログのベストかな。!

画とか文章でなく感情がそのまま伝わってくる。

気軽に行けたらいいと思うけど簡単に行けないから此の良さが残っている。

昔の上高地の様に。

しまこ
こんにちは

ベストですか?!
ありがとうございます♪


自分ではそういう感覚よくわからないから
そんなふうに言ってもらえるだけでも嬉しいけど
やっぱり二日目のこの展望があったからこそ…
と思ってます(^^)

多分いつもより文章も書いてないし
もう、あの景色と小屋の方たちさえ残しておければ…
くらいな感じでしたしね。



山を歩いてて
いろんな人が繋がってくれて
今まで自分が知らない世界を見せてくれたりして
山に対する想いも広がっていき
それは本当にありがたいことだなあと思うばかりです。
私はそのひとたちにあまり何も返せないけど
そういう出逢いに恵まれている、ということだけは
胸をはって言えるかもしれません(^^)