徳沢~蝶ヶ岳 2016 5/21・22 ④

5/22 (土)
3時起床。
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徳沢へ来てテントで寝ると
大抵いつもは23時位に一度目が覚めてしまう。
でも今日はふと目を覚まして時計を見ると
もう2時になろうかという時間だった。
シュラフに入って目を瞑ったのが多分19時頃だから
ぐっすりと深く眠れたんだな。
5月の半ばといってもさすがに朝は冷えている。
足先の冷たさでもう眠れなくなったけれど
起床の時間までシュラフにくるまって
何となくいろんな事を考えているようでいないような
こんな時間も嫌いではない。
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3時を知らせるアラームを止めて
シゲシゲが作ってくれるバウルーのホットサンドができるまで
身支度をしてテントから顔を出すと
クリーム色に煌々と輝く満月がテン場を照らしていた。
テントを担いでくる山は
なぜか満月の夜ばかりな気がする。
満点の星空に押しつぶされはそうな…という
夜空の覚えがほとんどないのだ。
何でだろう。
満月が満ちて呼ばれるように山に来てしまうのかな…
ヘッドランプもいらないくらい明るく照らされた
まだどのテントにも明かりのついていないテン場を
ボオっと眺めながらそんなことを思っていた。

4時20分スタート。
安定の美味しさのシゲシゲのホットサンドを食べて
準備が整った頃にはもう月は沈みかけて
ヘッドランプを点けなくても
歩けるくらいの明るさになっていた。





日帰りの横尾周りの長塀山コース、
しかも下山してテントを片付けその日のうちに帰らなければならないので
何度か歩いてわかってはいてもなかなかにハード。
少しだけ真剣モードで歩こうと誓う。

去年9月に来た時には白い雲に覆われて
姿を見せてくれなかった槍も
槍見台から朝の光に孤高に輝く姿を見せている。



稜線までなかなかにハードな登りは続くけれど
雲ひとつない空に連なる景色を楽しみにもくもくと登る。






そして。

マコちゃんは以前登ったという槍ヶ岳を望むこの景色を
カヨちゃんはアルプスの稜線に出るのも初めてなら
そこから見える北アルプスのオールスターを
そして私もシゲシゲも何度見ても飽きないこの景色を
みな嬉しくて
ただただ笑顔で眺めている。


そしてここからの天国のような稜線歩き。


この稜線を
雲ひとつないこのお天気の日に歩けるシアワセ。





ずっとずっと右手についてくる
槍から穂高の稜線。
蝶ヶ岳の山頂からよりも
瞑想の丘あたりまでから見るそれの方が
間近に、しかも迫力あるように見えるので
山頂へ着くまでに
さんざん写真を撮ったり眺めたり…





AM9:00
蝶ヶ岳山頂。
カヨちゃんは気合を入れて手ぬぐいを世良巻きに
マコちゃんとふたり、
山頂標識のところでポーズを取り合い
他の登山者と一緒に写真撮影会。
そんな楽しそうな会話を背中に聞きながら
シゲシゲは珈琲の用意、私はデザートの用意を。


第二弾 ^ ^

・・・・・
毎年来ても
この景色だけは飽きることはない。
(もちろん他の山とて同じだけど)
白い残雪の穂高を目の前にして
頭は空っぽになる。
そして、またここでデザート食べて珈琲飲みたい。。。
と思うだけ。
喋らなくても黙って眺めているだけでいい景色。



今年も充分堪能したら
もちろん下りたくないけれど
後ろ髪引かれながら
何度もなんども振り返りながら
徳沢へ下ります。



すぐに出てくる雪渓に
歩きやすさを考えてアイゼン装着。

今年は
今まで何度か歩いた中で、初めて妖精の池が
雪の下ではなく、池になってる姿も見られて。



あとひと月もすれば
この辺りもお花が咲き乱れる場所になるんだろうな…と。
( つづく )
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