安達太良山 ③  2016 4/16~17

しまこ








人のざわめき

笑い声



普段テントで泊まっている身からすると
夕食を食べた後のこのなんとも
手持ち無沙汰な時間。
















明日の天気は下り坂・・・

めったに使わないのに
小屋に泊まると雨に降られるジンクスだね、と
メンバーで笑いあい
寝る前にもう一度温泉に入って温まり
布団に入った夜だった。






4/17 (日)

天気予報通りに灰色の空に風が唸っている。







朝風呂はなしでお願いしますと
昨日のうちに言われていたので
朝ごはんを楽しみに。

食事の用意ができました!

の声がかかり食堂へ。


上げ膳据え膳…ありがたくて美味しくて。











小屋でお湯をいただいて
シゲシゲが淹れてくれた朝の珈琲を。

ふぅ。







雨と風が強くならないうちに出発しますか。


また来れるかな、くろがね小屋。















峰の辻の分岐手前までは
登山道にも雪がついていて
季節の最期、みたいなものを
踏みしめながら黙々と歩く。


雨は思ったほどは酷くないけれど
視界はなく上空では
風が、どどどど、どどっ、と
唸り声を上げている。


まだ新緑にも早くて白と茶色の世界だけど
足元を見るとショウジョウバカマが。











風が強い場所だからなのか
まだ目覚めたばかりだからなのか
地面からすぐの低いところで
雨に打たれながらもしっかり咲いていた。

安達太良山の春一番の使者は
ショウジョウバカマだった。



















足元も悪いので広い馬車道を
たらたらと下っていく。





















あー、戻ってきてしまったね。

パラパラと時折降るだけだった雨は
車に戻り、身支度を整えて
車に乗り込んだその途端に豪雨になった。






桜が満開の二本松の町で
まだ朝の9時過ぎから温泉に入り帰路につく。













東京を出る日の未明にもあった熊本の大きな地震。

帰りの東北道では
青森、山形、秋田、福島などの自衛隊車が
災害派遣の横断幕をつけて大挙して走っていた。

熊本に住む友人と情報のやり取りをしながら
晴れた青空の下を東京の現実へと帰る。
今までにはない少し複雑な気分で。










そして
帰ってきてから光太郎を読み返し
思い出して本棚から引っ張り出してみる。









学生の頃に見に行った展覧会の図録。

奥書を見ると平成ではない年号が書いてある…


芸術家同士の恋愛は
その魂に響きあって
お互いをどれだけ高め合えるのかと憧憬の念で
学生時代からこの二人に憧れていた。
でもこうして時間を経て実際に阿多多羅山に行き
ほんとの空を見上げてみたけど
少しあの頃とは違う思いも。


・・・それでも
やっぱり私は山とつながるんだな。


結局はそこか、、、


なんだか可笑しくてひとり笑いながらこれを書いている。
まぁいっか、自分らしくて。



(  おわり  )



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Posted byしまこ

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