景信山~高尾山 ① 2016 3/20

山には春が。
高尾発8:52小仏行のバスに乗り
大下バス停で下車。
目の前の小川を挟んで土手上には中央本線の線路が走る、
とりたてて何もない里山の街道沿いのバス停。



どんよりと曇りがちだった空も
バスを降りる頃には青空が広がって
見回せばすっかり春を迎えた道ばたに
「のどけからまし」な光が降り注いでいる。
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前日のお天気が悪く
がっつり雪山を歩く計画は止めにして
ハナネコノメを見てみたい…とKちゃんに相談。
実は先週も今日と同じコースを歩いているKちゃん。
先週の山行の直前に、
一緒に行かないかと声をかけてもらっていた。
もちろん行きたかったけれど
どうしても優先しなければいけない用事もあり泣く泣く見送り…。
二週も続けてわざわざ遠い高尾まで来るのも億劫だろうなぁと思っていたら
いいよ♪ と快諾してくれた。
・・・・・というわけでKちゃんは二週続けてここにいる。

バス停を降りるとウグイスの声。
先週は寒くて雪も降ったという話だけど
青い空の下、道ばたにも春の花が次々と顔を出していて
一週間前からは考えられないくらい
すっかり春になっている様子にKちゃんはビックリしている。



そして
可愛らしい花達にカメラを向けていると
まったく前に進めない・・・という事が
歩きだし5分で徐々にわかってきたのだった。


三連休中で渋滞している中央道の下をくぐると梅林が広がっていた。
見頃は過ぎてしまっていたけれど
まだまだ見応えもあって楽しめる。




Kちゃんが前を歩くのを見ながら
何年か前に、青梅の梅林が病気のために全部伐採されてしまうと聞いて
見に行った事を思い出していた。
桜の花見とは違って梅の花とその香りは
春の訪れを静かに人を喜ばせる、そんな気がしている。





左手に沢の流れを見ながら
木下沢林道を進んでいく。



一週間違うだけで何か全然違う、と
ずっと右手の道端を凝視しながら歩くKちゃん。
…こりゃ前から熊が来てもわかんないよね、
と笑いながら小さな気配を探しながら歩いていく。









そして
次々に現れる小さな春の使者。




見つけては歓声を上げて
しゃがみこんでカメラを向ける。
そして角度を変えては何枚も何枚も
その一番素敵な笑顔を探す。




…先週歩いたコースタイムを聞いていて
どうしてそこまで時間がかかるのかイマイチ不思議だった。実は。
だけどこの調子ではそれは仕方がない…
今日とて、いつ景信山の山頂に着くのかもはや自分でも分からないし、
果たして山頂まで辿り着けるのか、、、
いや、花たちに逢えれば別に山頂行けなくてもいいかなぁ…
と、すでにこの時点でぼんやり思っていた。
まだハナネコノメにも逢えていないのに(笑)



ようやくキャンプ場跡の広場に到着。
ちょっと休憩しようか。

今日は
二週も続けてKちゃんに高尾に来てもらう事になって申し訳ないのと
2月に城山で「山で美味しいもの食べよう」と声をかけてもらったあの時のお礼も兼ねて
お昼をご馳走するからね~と担いできた食材達が意外に重く
それを担いだままカメラを構えるのにしゃがんだり立ったりを繰り返して
結構な運動量なのだろう、、、
もうお腹がすいてきたので
高尾駅の一言堂さんで買った天狗パンをおやつにパクリ。
今週もKちゃんがこのコースをチョイスしたのは
先週歩いた時にここのハナネコノメたちは
まだ小さな蕾だったから
今週はきっと見頃になっているだろう、
との事だった。
林道はここまで。
この先は沢沿いにつけられた登山道になる。
ハナネコノメたちはどんな姿で咲いているのだろう。
( つづく )
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