縞枯山 2016 2/21

「じゃあ北八にでも行こうよ」
アボカド好きの3人(Kちゃん・ケーさん・aさん)がアボカドのお店の話で盛り上がり
日曜日にそのお店に行こうという段になって
どうせ日曜日みんなヒマなら山にしよう…
というKちゃんの提案に一同同意。
この冬はKちゃんも家庭の事情で山は自粛中だったし
私もドタキャンばかりで雪の山には行けていない
ケーさんもアイゼンを付けて雪を踏んだのは高尾山で5分だけ…
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いつものようにaさんは文句も言わず運転手役をかってでてくれて
北横岳か縞枯山でも歩こうと
北八ヶ岳ロープウェイを目指して朝の立川駅に集合します。
先に着いたので車の後部座席にもぐりこみ
後から来たKちゃんとケーさんが助手席を譲り合っていると
「助手席は罰ゲームか…。」
と苦笑いするaさん。
…いいえ、決してそんなことは。
なぜか八王子インターにえらく感動しているKちゃんを尻目に車は快調に飛ばし
空もどんどん晴れてきて富士山もくっきり見えている。
ただ風が強いみたいで白峰三山や甲斐駒の山頂は雲で隠れているけれど。

北八ヶ岳ロープウェイの9時の運行開始に合わせて
ほとんどジャストに駐車場に到着。
前日お天気が悪かったこともあって今日は満車に近いくらいの車で溢れて
スキースノボの人、山の人でプラザも人で溢れ外まで行列が出来ている。


山頂駅を出たあたりもロープウェイから吐き出される人たちで溢れている。
北横岳と縞枯山どっちにする?
とのKちゃんの問いに迷わず
人が少なめな縞枯山で!
とワガママを言わせてもらい縞枯山へ向かうことに。
北横岳は雪の時期にもそうでない季節にも来てるけれど
縞枯山は実は高校登山部の寒くて眠れなかった春合宿以来…。
何十年ぶりだろう(笑)
久しぶりのアイゼンを付けて
縞枯山荘に着く頃には雲がどんどん流れて行って
青空の分量が増えてきた。


雪も少なめ、風が強くて寒いけれど
みんなの背中を見ながら歩くのがとても楽しくて
思っていたほど久しぶりの雪山の寒さは感じずに
雨池との分岐も過ぎて縞枯山の登山道へと足を進めていく。






果てしないかと思われる急登も
青空がのぞいて光が射してくるだけで楽しくなってくる。
そして見上げるたびに青い部分がどんどん大きくなってきて。。。
急登が終わった時、そこが山頂だった。

振り返ると八ヶ岳ブルーの深い深い蒼空が拡がっていた。
この色が見たかったんだ。



山頂からは展望がないので
展望台まで足を延ばすことに。
昨日雪か雨が降ったおかげで木々は真っ白になっていて
深いブルーの空とのコントラストが素晴らしくて
カメラを構えてばかりでなかなか前に進めない。




麦草峠との分岐


ああ、あの向こうまで凍ったテント担いで雪に埋まりながら歩いたんだ…と
高校生の自分も多分当時も見たであろう景色を重ね合わせて
山頂付近に雲がかかる南八ヶ岳までの大きな景色は
それはとても感慨深いものだった。
いつかこの先を天狗まで、いや硫黄までまた歩いてみたいな。
そんな思いもふとよぎっていく。




photo by K
風が吹き抜ける展望台からもそれは素晴らしい景色で
寒さで手の感覚がなくなりそうでたいして写真も撮れなかったけれど
今日は北横岳ではなくてここに来れて
本当に良かったと心から思った。




帰り道ははあっという間。

photo by a


photo by ケー
少しでも風を避けられそうな場所でお昼ごはんに。
先日、富山にグルメ旅行に行ってきたケーさんが買ってきてくれたお土産の
白エビかまぼこにチーズかまぼこ、干し白エビをいただいたので(行く前にさんざんお土産お土産とケーさんの耳元で囁いた甲斐があった 笑)
塩ラーメンに入れて美味しくいただきました♪


それにしても吹き抜ける風が寒いので
ゆっくりはできず食べたら撤収。

photo by a
縞枯山荘でお汁粉食べようか
Kちゃんからの提案もあったけど
さすがに食べたばかりでお腹いっぱいだし…それはまた次回ということになりおとなしく下山しましょう。




帰りのロープウェイの中からはスッキリとした南八ヶ岳が綺麗に見えて
そんなだったから車に乗って温泉に向かう途中にも
運転手さん停めて!
今日はなぜか運転手さんと皆から呼ばれているaさんは
急なお願いにもイヤな顔ひとつせずに
八ヶ岳一望の道路脇に車を停めてくれた。



雲がなくなった青い空に白い山の頂が
右から左へと見える限りに続いている。
綺麗だね~。
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久しぶりに本格的に冬靴を履いてアイゼンを付けて雪の上を歩いたので
なんとなく足は重くて疲れたけれど
そんなことはどうでもいいと思える充実の一日だった。
さて次はどこへ行こうか。
もう春になっちゃうかもしれないけど。
( おわり )
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