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蝶ヶ岳  2017 11/4・5  ③

 13,2017 20:50





月に蠢く波







・ 





風。  雲。  雪。  空。





それぞれが創り出す
一瞬も同じ光景のないその景色。








 














これまで7回ほど蝶ヶ岳に来たけれど
そのどれもが上高地側からの日帰りという
限られた時間の中での眺めしか見てこなかった自分には
目の前で繰り広げられている自然の演出は
一瞬たりとも目が離せなくて
どこを向いても新鮮で
息を呑んでその場に立ち尽くすしかなかったんだけど。













































傾いた太陽と雲の饗宴に
ふと振り返ればブロッケンのご褒美まで。


DSC00583_convert_20171113204338.jpg







全部が見えるよりも
それは嶮しさや厳しさを感じさせる。















言葉もなく傾いていく光と雲をを見つめて。










いつしか夕暮れの雲と空の色に足を止めていたら
菊池先生が写真を撮ってくださっていて(もちろんスマホだけど)
後日いただいた写真から漂う空気は
これまでに撮ってもらった写真のどれとも違う雰囲気で
とてもうれしい記念の一枚となった。










夕暮れのshowは終わりを告げて
早速夕餉の支度を。





タイチローサンリクエストの鍋は
いつものようにヨーコチャンが仕切る薬膳鍋。

内側から身体がポカポカになって、豚肉や牡蠣の出汁がシミシミで
これまたヨーコチャンのご主人お勧めの日本酒の御燗といただくと
冬山のシアワセそのものみたいな美味しさだった。





蝶ヶ岳ヒュッテの自炊場は出入り口のすぐ横で
出入りする人たちの 「月が出ているぞ」 …という様子に
お腹も満たされたところで
カメラを持って外へ出てみると。






登ってきた満月を風に乗って燻らす雲と
その月明かりの下で松本平を埋め尽くし
生き物のように蠢く雲海。



ナンダ、コレハ。



長いこと山に登って来たけれど
こんな光景を目にするのは初めてで、それは
心の奥底からえぐられるような
見てはいけないものを見てしまったような
眠っている深い感情を揺さぶられるような夜の始まりだった。










反対側の穂高の稜線には
まだ厚い雲がのしかかっていた。


DSC00691_convert_20171113204612.jpg


それからもしばらく興奮は冷めず
今日あったこと、目にした事を談話室で話しながら
珍しく酔っ払いのヨーコチャンと共に
タイチローサンにカメラの夜空の設定を教えてもらったりしながら
明日は暗いうちに起きて月夜の穂高をカメラに収めようと眠りに就いた。












11/5 Sun   4時起床。

着れるだけのものを着込んで外に出てみる。

松本平に上がった月はすっかり回り込んで
綺麗に晴れ渡った槍穂高の稜線の上に明るく輝いていた。





ヨーコチャンと瞑想の丘へ行ってみると
ひとり満月に照らされる穂高を撮影していた菊池先生とばったり。

コンデジのマニュアルモードでそれに挑もうとする私たちに
優しくアドバイスして下さったり
三脚も持たない私たちにご自分のレンズキャップを台に貸して下さったりと
昨日とは打って変わって本当に凍えるような寒さの中で
プロの先生にアドバイスしていただくなんて滅多にない
貴重な時間を共有させていただいた。










初めてのマニュアルモードは九割方失敗に終わったけれど
それでもこのカメラでもここまで撮れるという事と
ちゃんと理解すれば自分のイメージする写真が撮れるかもしれない、、、という
仄かな希望に似た想いも味あわせてくれて
また機会があれば星空にチャレンジしたいと思う自分がそこに居た。





そして日の出の前に朝ごはん。

昨日の残りの鍋を雪に埋めておいたので(笑)
それを掘り起こし新たにうどんを入れて卵とじに。

あゝ朝から美味しくてシアワセ。












そして東の空が明るくなってきた。






(    つづく    )






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