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日光澤温泉  2017 1/28・29  ①

 06,2017 20:23






山に登らないこともある。













初めてスノーシューを履くことになった。


目的地は日光澤温泉。
それまで聞いたこともない場所で
どこにあるのかさえよく知らない温泉。

日光澤…というくらいだから日光の近くなのかな…
山と高原地図の日光連山はあいにく持っていないので
持ってる地図を総動員して探してみると
尾瀬の地図の右下端っこにそれは載っていた。
鬼怒沼、とか、奥鬼怒温泉郷、とか、
調べると、関東最後の秘境…とか書いてある記事もある。


SNSのフォロワーさんが書いているblogに日光澤温泉の記事を見つけて
山のスペシャリストのその方でも
秘湯中の秘湯、、、訪れたかった場所、、、
と日光澤温泉を訪れたことをとても感激されていた。



秘湯中の秘湯…
確か清水義範のそんな題名の本を昔読んだっけ。




1月28日(土)

待ち合わせ場所のローソンのイートインコーナーで
珈琲を飲みながら目を覚まして
意外に交通量の多い土曜日早朝の幹線道路を走り出す。





いつもの中央道とは勝手が違って
首都高から東北道方面へと車は走り
筑波山への分岐を過ぎたあたりで朝を迎えた。

少しだけ焼けた雲はいつしか消えて
日光道路に入る頃には雲ひとつないこれ以上ない青空の下
あまり見慣れない日光連山が目の前に広がっていた。




山座同定は男体山くらいしか分からないけれど
蓼科山からの北八ヶ岳になんとなく似てなくもない
その伸びやかな雰囲気は澄んだ空にマッチして
いつかゆっくり歩いてみたいなあと思わせる素敵な光景だった。





日光市内から右へと折れて霧降高原への道を進めば
いつしか道路の両側にも雪が溜まって
こんなにお天気がいいのに
前にも後ろにも車の影がないのが不思議なくらいで
車を止めてはその景色をゆっくり楽しめることが嬉しい。




















道路脇のモニュメント。
そんなのを見ながら進むのもまた楽し。




P1280611_convert_20170206082655.jpg


見晴台の駐車場に車を停めて
眼下に広がる景色を愛でるのもまた楽し。










地元の方が山の名前を教えて下さった。

那須かと思っていたのは鶏頂山という山で
那須連山はもっと向こうの雲の下だということも
この先の大笹牧場が東京ドーム何十個分もある広さだとか
この先の橋が日本一の高さの橋だとか
ちょっと訛りながら嬉しそうなおしゃべりが止まらなくなりそうだったので
お礼を言って後にした。




















生き物の気配のない広い広い牧場。

通行する車もない舗装道路。

青空さえも貸切みたいな。










登らないとはいえ
一応山に行くのにこんな明るい時間に
まだまだ目的地にもつかないで車を走らせているのが不思議な気分だけど
霧降高原を越えて日光からぐるりと回ってくる道と合流すると
いよいよ山の中に来たという雰囲気の道に変わって
馴染みのない地域はなおさら
もうどこをどう走っているのかもよく分からないけれど
少しずつ山の懐に入っていくのはいつでもワクワクする。










取り残されたボートが
心象風景みたいな人気のない冬の川俣湖。







そのダム湖にかかる橋を渡って
更に谷あいを進んでいくと道も細くやがて白くなって
10時過ぎ、唐突に広い駐車場が現れて
それがこの道の終点の女夫渕温泉の駐車場だった。


一般車はここまで。

奥鬼怒温泉郷の八丁湯と加仁湯へはここから送迎バスも出ているけれど
更にその奥にある日光澤温泉にはここから約3時間ほど、歩いていくしかない。






























谷間の空に色紙を貼り付けたような
作り物みたいな青空の下
遊歩道入口の、いきなりこれ?
というくらい急な階段を登り小さな尾根を乗っ越す感じで今度は下りに。

鬼怒川にかかる橋への急な下りを無事におりて
橋を渡った向こう側でスノーシューを付けることにしましょうか。












付け方と歩き方を
軽くレクチャーしてもらったらいよいよ。










ギュッ、ギュッ、
ギュッ、ギュッ、、、。

ほんとだ、沈まない!


当たり前のことに感動しながら
アイゼンよりもガニ股気味で進んで行く。
スパッツを付けてくるのを忘れて
そのまま車に置いてきてしまったけれど
これならスパッツ無しで大丈夫そう。






























狭い谷間を川沿いにつけられたトレースを歩く。



もうお昼に近いというのに
陽も射さない山かげはグレーのトーンで寂しげだけど
生クリームを塗り込めたような川べりや
ふんわりと岩に積もったマシュマロみたいな雪景色は
冬の旅番組でしか見たことがないような
日本の冬景色100選、とかに出てきそうな
初めてみるのに懐かしい風景。














駐車場から日光澤温泉までは
標高差にして300メートルほど。
ゆるゆると登りながらカーブを繰り返し進んでいくと
地図には載っていない滝が凍った姿で現れた。


落差15~20メートルくらいだろうか…
下の方はツララの集合体のような感じだけれど
初めて見る全面結氷した滝はなかなかの迫力があった。




















あちこちに残された足跡も
どこから来てどこへ行くんだろう…


そんなことを考えながら眺めて歩くのもまた楽し。





(  つづく  )


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